【東日本大震災】地域と企業の再生・復興を―全国でさまざまな支援活動

 東日本大震災から2カ月余り。被災地では復興に向けた懸命の努力が続けられる中、各同友会や会員企業で、さまざまな支援活動が取り組まれています。

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 (株)松村機械製作所(根岸澄子代表取締役、群馬同友会会員)は、大学と共同開発したスタンド型風力太陽光発電機3台を岩手同友会に寄贈。4月28日に群馬同友会の会員・事務局と陸前高田市を訪問して設置しました。これは風車が4時間回転することで、12時間街灯を灯すことができるもの。「街灯が少しでも被災地の皆さんの希望の灯(あか)りになれば」(根岸氏)との思いで提供されました。

 兵庫同友会会員有志で自然エネルギー事業などに取り組む「ワット神戸」(津田久雄会長)は、同グループが開発した携帯型太陽光電源装置「イーポットマリーン」を寄贈。東京同友会の会員有志を中心に、被災者向け住宅情報サイトを開設・運営する取り組みもあります(2面参照)。それぞれの技術・ノウハウを生かして開発した製品・サービスが、被災地の復興を支援しています。

 さらに、愛知同友会からの自転車136台をはじめ、多くの同友会から自転車や中古パソコンなどの経営支援物資が寄せられています。沖縄同友会は、沖縄県からの協力依頼に応じて「東日本大震災東北3県応援ツアー」(岩手・宮城・福島の観光地を応援する取り組み)の参加よびかけを行っています。

 復興を願う全国からの熱い思いは、多くの困難の中、必死に続けられている地域と企業の再生に向けた取り組みを励ましています。

東日本大震災の義援金へのご協力ありがとうございます。引き続きのご支援をお願いします。

中同協義援金口座に振り込まれた金額は、5月19日現在、2億5741万5126円になりました。これまでに青森・岩手・宮城・福島・茨城の5同友会に総計2億3200万円を送っています。今後は、状況を見ながら送金の予定です。

「中小企業家しんぶん」 2011年 5月 25日号より