「われら断じて滅びず」【全研第1回全体実行委員会・福島】

 3月11日から8カ月が過ぎた11月21日、福島同友会は第42回中小企業問題全国研究集会(全研)の第1回全体実行委員会を郡山市で開き、70名が参加しました。

 冒頭、川島福島同友会副理事長が「これからが正念場、全国の皆さんを迎えられるように力を入れていきましょう」とあいさつ。平田・中同協事務局次長が「われら断じて滅びず~豊かな中小企業の森をつくりましょう」と題した鋤柄中同協会長のメッセージを読み上げました。

 その後、全研の基本理念と位置づけを確認し、それぞれの担当部会からの報告・確認のあと、さらに部会ごとに集まって全研成功に向けた対応などについて詳細の検討を行いました。

 今回の全研はメインテーマ「震災1年、強い絆のもと、われら断じて滅びず!~中小企業の力で、地域復興と日本経済再生を」のもと、16の分科会と特別企画が行われます。

 分科会は、「Ⅰ震災復興と日本経済再生の課題」のもとに(1)震災復興と日本経済ビジョン、(2)中小企業振興基本条例、(3)原発問題とエネルギー政策、(4)(5)大震災からの再生、(6)阪神大震災からの復興の教訓、「Ⅱ環境変化に負けない自立型企業をめざして」では、(7)雇用を守る~原発30キロ圏からのレポートなど、十分科会が開かれます。

 2日目は、県知事より復興ビジョンが語られるほか、特別企画では高橋相双地区会長や渡部いわき地区会長、安孫子福島同友会理事長をパネリストに、吉田敬一・駒沢大学教授のコーディネートで、震災復興へ向けた経営者の闘いと今後の課題、同友会としての教訓を明らかにします。

 福島での会員企業の復興へ向けた取り組みは、「労使見解」の実践であり、まさに同友会がめざす企業づくりへの過程でもあります。今回の全研は深い学びの場となることが予想されており、全国からの参加が期待されています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 12月 15日号より