強い絆のもと、われら断じて滅びず!

中小企業の力で、地域復興と日本経済再生を

私たちは昨年、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故という未曾有の危機を経験しました。その中で、多くの尊い命が失われ、多くの方々が家や会社をなくし、故郷から離れることを余儀なくされました。その一方、私たちは人と人とが連帯し助け合うこと、励まし合うことのすばらしさ、「絆」の大切さを改めて学びました。

 日本と地域の再生・復興の担い手として、中小企業への期待も一層高まっています。全国の同友会の仲間との「絆」をさらに強め、決意も新たに地域復興と日本経済再生をすすめていきましょう。

第42回全研in福島で熱く語り合いましょう

 全国の同友会の皆さま、あけましておめでとうございます。

 あの3・11の東日本大震災から1周年となる2012年3月8~9日の両日、第42回中小企業問題全国研究集会(以下、全研)を福島県で開催いたします。メインテーマには、「震災1年、強い絆のもと、われら断じて滅びず!~中小企業の力で、地域復興と日本経済再生を~」と掲げました。大震災からの復興と、中小企業家としての地域経済再生への決意が込められています。

 今なお復旧復興への足取りはほど遠く、これからがまさに正念場であります。とりわけ当福島県は、震災、津波に加え、原発事故、さらには風評被害という四重苦の中にあり、震災は「現在進行形」のままであります。一時は全研の開催そのものの断念も検討しましたが、全国同友からの熱烈な全研福島開催のエールに応え開催を決断いたしました。

 全研開催を通して、この間にいただいた全国の仲間からの物心両面にわたる温かい支援に対して御礼・感謝し、福島から元気を発信していく場にしていこう。全国会員の優れた経営経験に学び、自社の経営力アップのチャンスにしていこう。そして、全研の成功を通じて、同友会の仲間を増やし、同友会と地元中小企業が核となり福島再生へのきっかけにしようと、会の総力を挙げて準備を整えています。

 「中小企業は社会の主役」と謳(うた)われた中小企業憲章の理念と「労使見解」の精神に則り、「雇用を守ろう」「地域を再生しよう」と多くの同友会員が福島県内の各地域で奮闘しています。全国同友の皆さん、ぜひ元気な福島、元気な福島の会員を見にお越し下さい。福島で熱く語り、学びあい、全国同友の連帯の絆を深め合いましょう。

第42回中小企業問題全国研究集会 実行委員長 千葉政行((株)サン・ベンディング福島 代表取締役)

第42回中小企業問題全国研究集会

震災1年、強い絆のもと、われら断じて滅びず!
~中小企業の力で、地域復興と日本経済再生を~

特別企画/パネルディスカッション
「私たちは負けない! 地震、津波、原発、風評被害の四重苦を乗り越えて」

日程:3月8(木)~9日(金)
場所:ホテルハマツほか(福島県郡山市)
参加費:2万円(宿泊費別)
主催:中小企業家同友会全国協議会
設営:福島県中小企業家同友会
*申し込みは所属の同友会事務局まで

「中小企業家しんぶん」 2012年 1月 5日号より