佐倉支部(千葉)

豊かな歴史・文化・産業に彩られた地域の活性化をめざして

 3月26日、千葉同友会16番目の支部、佐倉支部が誕生しました。

 当日は、会場のウィシュトンホテルユーカリに他支部からも多くの会員が詰めかけ、来賓として地元の蕨和雄佐倉市長、市議会議長、商工会議所会頭、青年会議所理事長、地元金融機関、諸団体代表を含め総勢120名が出席し、設立総会・設立記念式典・懇親会が盛大に行われました。

 佐倉市は、千葉県北部、北総台地の中央部に位置し、都心から約40キロメートル、成田空港から約15キロメートル、県庁所在地の千葉市から約20キロメートルの地にあり、古くから交通の要衝として栄え、歴史、文化、自然に彩られたまちとして有名です。

 印旛沼周辺や佐倉城跡周辺、また東部・南部の農村地帯などには豊かな自然が残っており、都市部と農村部が共存し、工業団地もあり、商・工・農の産業が一体となったまちでもあります。とりわけ江戸時代後半に藩政を担った堀田正睦は、医学、英学、蘭学などの学問の振興に尽力。その流れから、順天堂大学ゆかりの佐倉順天堂記念館、国立歴史民族博物館、川村記念美術館などの文化施設も多数存在します。

 また特に注目されるのが、2010年4月1日から施行された佐倉市産業振興条例。地域経済の発展及び市民生活の向上を図るため、中小企業のみならず農業、観光などさまざまな分野に対して目配りがなされており、その具体化のために翌年策定された「産業振興ビジョン」も含めて全県から注目されています。

 このような歴史ある地に支部ができることに対して各界から多くの期待の声が寄せられています。

 総会当日には、支部長に就任した成田航空ビジネス専門学校の北村徹氏より、会員企業が安定的に発展するために、(1)支部会員相互の情報を知り、活かすことでネットワークを拡大する、(2)問題解決のためのソリューションを、成功例、失敗例から学ぶ、(3)地域社会への貢献、共生をめざすという重点方針が提案され採択されました。当日壇上に登った22名(入会予定者含む)はそれぞれに抱負を述べ決意を固め合いました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 4月 25日号より