企業での実践を支援するステップ2

【社員とともにめざす企業像へ変革を~企業変革支援プログラム ステップ2】1

 中同協から「企業変革支援プログラムステップ2」(以下ステップ2)が発刊されました(4月5日号既報)。今号から連載で「ステップ2」の内容を紹介していきます。今回は、「ステップ2」のねらいと構成を紹介します。

 「企業変革支援プログラムステップ1」(以下ステップ1、2009年3月発刊)は、同友会の「3つの目的」や「中小企業における労使関係の見解」「21世紀型中小企業づくり」などのエッセンスをもとに、企業変革のための自己診断を行うツールとして多くの会員に活用されてきました。ただ「ステップ1」では、企業の現在の立ち位置を理解することが主目的で、変革に向けて具体的にどのような取り組みを行うかについては、十分に触れられていませんでした。

 「ステップ2」では、より明確に経営課題を分析し、「企業内での実践」の具体化を支援することをねらいとしています。

 「ステップ2」は、「企業プロフィール記入シート」「自己分析シート優先順チェックシート」「自己分析シート」「今後の取り組み課題まとめシート」の4つで構成されています。

(1) 企業プロフィール記入シート

 自社の基本的情報を整理して自社を「見える化」します。現時点での自社を再認識することが目的です。

(2) 自己分析シート優先順チェックシート

 ステップ1で認識した自己変革課題と、「企業プロフィール」での気づきを整理し、統合するためのシート。「本当に今、何に取り組むべきか」を整理することが目的です。

(3) 自己分析シート

 「自己分析シート優先順チェックシート」で重点化した課題について、それぞれ自己分析を深めるシートです。

 「ステップ1」と同じ5つの大項目、22の小項目で構成。自社の到達点を再確認し自社の経営課題や変革の道筋をさらに深く考え、「自社におけるレベルアップのための具体的方策」を考えることが目的です(実践事例も掲載)。

(4) 今後の取り組み課題まとめシート

 「自己分析シート」で記入した「目標レベル」や「自社におけるレベルアップのための具体的方策」をまとめたもの。「自社におけるレベルアップのための具体的方策」のバランスや精度、実現可能性を高め、実践課題として経営指針に反映できるものにしていくことが目的です。

「中小企業家しんぶん」 2012年 5月 5日号より