会の「報道官」としての役割発揮しよう【中同協・全国事務局長会議】

 2012年12月13~14日、全国事務局長会議が大阪で開かれ、38同友会と中同協から45名が参加しました。

 1日目は「地域はどうなっているか、同友会はどう変えようとしているか」をテーマに、菊田・岩手同友会事務局長、松田・山口同友会事務局長 杉山・大阪同友会事務局長が地域の現状と各同友会の取り組みを報告。杉山氏の報告では、大阪府八尾市が小学校授業用に作成した中小企業紹介DVDが上映され、参加者は、地域での中小企業への期待の高まりと中小企業振興基本条例の意義を実感しました。

 続いて平田・中同協事務局長が、金融円滑化法終了などでさらに厳しくなる経営環境の中、いかなる情勢にも対応できる強靭な企業づくりに向け、経営指針実践運動を広げ、「1人で悩まないで」と声をかけあっていこうと提起しました。

 グループ討論は、同友会づくり、企業づくり、地域づくりの分野ごとに行いました。「事務局長が戦略性をもったビジョンをどれだけ語れるか」、「増える組織・減らない組織をどうつくるか」など意見交換されました。

 2日目は「『情報創造』で中小企業が主役の時代を~『報道官』としての事務局長への期待」と題して加藤・中同協広報委員長が問題提起。複雑な経済情勢の中、情報を自ら創造して社会関係を構築していくことがいよいよ大切になっており、事務局長は会の「報道官」としての役割を発揮してほしいと呼びかけました。

 グループ討論では、役員との信頼関係の強化、TPPや消費増税について会内で議論を深める重要性についてなどを議論。まとめで松井・中同協専務幹事は「同友会への期待が高まる中、事務局長の提案する力が問われている。さまざまな企業実践事例を集め、提案できる事務局になっていこう」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 1月 15日号より