事業所ランキング

 ようやく平成24年経済センサス調査の確報が発表されましたが、いままでにない産業小分類のランキング統計が示されました。事業所数と従業者数、売上金額と付加価値に関する上位100社の統計です。

 事業所数(576万カ所)を見ると、専門料理店(日本料理、ラーメン店など)が1位ですが単独ではなく、2位の美容業が単独で1位といえます。さらに7位の理容業を加えると理美容業で全体の5.1%の27万事業所であり、店舗数でも日本一です。

 従業者数(5583万人)を見ると、この間の高齢化の進展が見事に現れています。1位の老人福祉介護と2位の病院、8位の一般診療所を合わせれば、8.0%を占めています。また3位の専門料理店と5位その他飲食(コンビニ、料理品小売)と6位食料品小売(食料雑貨、食品スーパー)の食品関連で6.7%を占めます。

 売上(収入)金額(1336兆円)を見ると、1位の自動車製造(同付属品製造含む)が47兆1221億円と大きいですが、自動車製造の事業所数13554社(99位)で割れば1社平均34.8億円となります。また、2位の生命保険業と3位の社会保険事業をあわせれば5.9%であり、4位食料飲料の卸業から9位まで卸売業が占めており、この卸合計では12.1%と最大です。

 付加価値額(245兆円)を見ると、従業員の多い1位病院と6位一般診療所、9位の老人福祉介護を合わせて6.6%と最大です。しかし、従業員1人当たりで見ると病院で517万円、老人福祉介護で293万円に対し2位の銀行業は1656万円と低賃金なのが見事に現れています。

 詳細は総務省の以下URL をご覧ください。
http://www.stat.go.jp/data/e-census/2012/kakuho/gaiyo.htm

表 事業所ランキング

「中小企業家しんぶん」 2013年 9月 25日号より