地域づくりとエネルギーシフトを議論【中同協「REES」原発・エネルギーグループ】

 10月25日、中同協東日本大震災復興推進本部研究グループ「REES」の原発・エネルギーグループの会議が横浜市で開かれ、16名が出席しました。

 冒頭、鋤柄中同協会長が「ドイツ・オーストリア視察では、エネルギーシフトについて学んだ。参加者の感想で、『エネルギーは地産地消ではなく、地消地産ではないか』とあった。地域で使うエネルギーは地域でつくることが重要」とあいさつ。

 その後、ドイツ・オーストリア視察の参加者から、フライブルク、ギュッシングなどの地域循環型のエネルギー、省エネの住宅、地域暖房などエネルギーシフトを視察した感想が紹介されました。

 エネルギーシフトとは、生活・仕事・交通・住宅・教育等に関わる熱源や電源・石油などのエネルギー全般に関して徹底した省エネと地域内でエネルギー需給する仕組みをつくること。持続可能な地域づくりを進めていくために、電気だけでなく、熱エネルギーなどさまざまなエネルギーについて検討していく必要があると話し合いました。

 続いて、「中小企業家同友会のエネルギー宣言」の内容について討議。エネルギー視察の学びを受けて活発な意見交換がなされました。エネルギーシフトをキーワードとして、原発や化石燃料に依存しない持続可能な社会づくりを目指すこと、地域分散型の暖房や電気のシステム、省エネ住宅などで中小企業の新しい仕事づくりにつなげていこうと話し合いました。

 今後、エネルギーに関するアンケート調査や、エネルギーシフトについての議論を深めていくことなどを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 11月 5日号より