11月19日、北海道同友会釧路支部（石橋榮紀支部長・480社）に5つ目の地区会、ルパン浜中地区会が誕生しました。
北海道東部の太平洋側に位置する浜中町は、釧路市から国道44号線を東へ約80キロメートル。霧多布湿原や数々の湾と島を有する自然豊かな人口6400人の酪農と漁業の町です。
浜中町で生産される生乳は高品質で高級アイスクリーム「ハーゲンダッツアイスクリーム」などに使用されています。また、天然昆布やホッキ貝、さんまの漁が盛んで、特に、天然昆布の生産量は日本一を誇ります。
なぜ、ルパンなのか。浜中町は人気アニメ「ルパン3世」のモンキー・パンチさんの出身地。同町が「ルパン3世」で地域おこしに力を入れているため、地区会の名称に取り入れました。
浜中町では2012年から会員拡大が進み、農協、漁協、建設業、運輸業、食品加工業、乳業メーカー、酪農家などが入会し、20社で発会しました。現在21社となり、組織率は23・6％、雇用貢献率は40％を越えます。雇用貢献率は全国でもトップクラスです。
設立総会では赤石美枝子地区会長（（株）浜中運輸代表取締役）以下、8人の地区幹事を選出。発会式には、副町長、町議会議長、商工会長、地元信金支店長が来賓として臨席しました。
さらに、北海道同友会を代表して守代表理事、釧路、阿寒、厚岸、弟子屈、中標津、別海、根室からも会員・役員などが出席し、54名でルパン浜中地区会の発会を盛大に祝いました。
松本副町長は「同友会の学びあう真摯な姿勢に感服する」、栗本商工会長は「私も10年来の同友会員。商工会と同友会が両輪となって浜中を活性化していこう」と祝辞を述べました。
さらに、乾杯のあいさつで波岡町議会議長は「活動方針に中小企業振興基本条例制定運動に取り組むとある。ぜひ、協力したい」とエールが続きました。
初代地区会長の赤石美枝子氏は「重たい荷物を背負ってしまったが、私は運送業の社長。安心、安全、速やかに、託された期待に応え企業と地域の発展に努めたい」と決意を述べました。今後のルパン浜中地区会の活動が楽しみです。
「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 15日号より
