丹南支部(福井) 福井で初の支部設立

30名達成! 顔と企業が見える組織づくりめざして

 11月22日、福井同友会では初めての支部となる丹南支部が誕生しました。

 支部の基盤となる地域は、福井県の中心部に位置し、人口では県下第2位と第4位の越前市と鯖江市を中心に近隣3町に及びます。

 また、モノづくりの集積地として鉱工業出荷高で県内トップに位置するところです。

 今回の支部設立は30名の会勢実現が第一条件でした。本年の6月から地元会員有志による設立世話人会を設けて、まず会員増強の取り組みからスタート。

 8月には地元会員による経営体験発表の例会(同友会を知る準備例会)を企画し、それぞれのつながりを活(い)かして地域の経営者に呼びかけていきました。例会は多くの地域の経営者を巻き込み100名規模に。この成功と自信がその後の会員増強と支部設立への大きな弾みとなりました。

 総会当日、会場となった武生商工会館には越前市長や鯖江市副市長、商工会議所会頭、地元福井銀行の役員、県会議員なども来賓として出席。地元会員に加え、他の地域の会員や地域のゲスト経営者も9名が参加、総勢では70名を超えました。

 総会では、「顔と企業が見える組織づくり」をスローガンに、(1)会員の経営体験や企業訪問を通じての学び合いを深める例会の実施(2)仲間づくりの活動で会員50名の会勢めざす(3)越前・鯖江の両市で中小企業振興基本条例の制定をめざす活動方針と、支部長には山腰巌会員(ビジネス物語・代表)、副支部長に塩谷昭文会員(㈱明光建商・代表取締役社長)と田中秀孝会員(田中会計/労務総合事務所・所長)を含めた10名の支部役員を選出、支部規則も決議しました。

 第2部の基調講演では、中同協から広浜幹事長を招いて、「学んで実践してこそ会社も変わる」と題しての講演に学びました。広浜氏は、「自社での経営実践と同友会での学びを通じて私も経営者としての気づきと成長があった。学びを学びに止めず、それぞれの会社での具体的課題として実践するのが同友会の真骨頂であり、今、最も重要だ」と述べました。

 第3部の懇親会では、最後まで参加した来賓やゲストの経営者も交えて和やかな交流が続きました。その場で、入会を決意した経営者も複数あり、今後への明るい展望と決意を新たにした設立総会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 15日号より