甲賀支部(滋賀) 忍者の甲賀に支部設立

地域を見据え本業で地域貢献を

 12月6日、甲賀支部設立記念例会が甲賀市商工会館で開催され51名が参加しました。

 県南東部に当たる湖南市・甲賀市をエリアとする甲賀支部が誕生しました。甲賀市は三重県との県境、伊賀市の北隣に位置し、東海道の宿場町、石部、水口、土山の街道沿いに当たります。人口約15万人、法人企業数1500社を有し、工業出荷高では県内でもトップとなります。

 このたび滋賀同友会理事会で内規による規定数50名の会員、及び役員体制について承認され甲賀支部が設立。式典では坂田代表理事より設立宣言が行われ、新支部長川崎博治氏に支部旗の贈呈がありました。

 新しく甲賀支部長に就任した川崎氏からは「2年前にこの日を設定し、支部会員はもとより、理事や他支部の役員の方に助けられての設立。同友会理念を学び、そして甲賀の地域らしさを大切にしながら企業づくり、地域づくりに取り組みたい」とあいさつがありました。

 来賓のあいさつで、大橋淳1・甲賀市商工会会長より「『滋賀県中小企業の活性化の推進に関する条例』が制定されました。私たち中小企業は地域経済の真の担い手であります。甲賀市においても条例制定を進めており、みなさまの企業の発展とともに甲賀の発展をめざします」と祝辞が送られました。

 第2部の記念例会では、(株)ナカムラ専務取締役、中村行則氏(京都同友会副代表理事)による記念講演がありました。

 中村氏は講演の中で、その地域に生きる中小企業がいかに地元を知らないか、売上に目を取られていないかと訴え、地域の年齢構成や男女比率、消費動向や歴史など地域への理解を深めていく必要があると問題提起がありました。

 そして「私たちは同友会理念にある『地域とともに歩む中小企業』の意味を自社に置き換えて理念に組み入れていかなければならない。本業で地域社会に貢献すること、これが中小企業の本来生きる姿でないか」とまとめました。

 その後、盛大な懇親会が行われ、甲賀支部を大きく育てようと今後の意気込みなどが熱く語り合われました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 25日号より