中小景気「7-9月期回復」の期待に反し悪化 消費増税影響【中同協】

 中小企業景気は「7―9月期V字回復」の期待に反し、実際はさらに悪化したことが同友会景況調査(DOR)で明らかになりました(図)。1123社が回答。

 6月調査時の予想では、次期(7―9月期)の業況判断DI(前年同期比)は△1→6と急回復、次々期(10―12月期)も7とプラスを維持すると見られていましたが、7―9月期の実際の結果は△1→△5と真逆の結果となりました。このマイナス傾向は、10―12月期に△2、2015年1―3月期に△8と継続すると予想しており、L字型に推移する可能性が出ています。

 「この期において消費税の影響がじわじわと。期末における消費税納付額がやはり負担。客足もにぶい(京都、料理飲食業)」と、今期になって消費増税の影響が滲(にじ)み出ているほか、「原材料アップ(仕入先からの単価上昇)につき情報集めと単価交渉(和歌山、衣服製造・販売)」と、円安進行・物価高による価格圧迫などが影響しています。こうした中消費税10%の中止・延期を求める声が急増しています。

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「中小企業家しんぶん」 2014年 10月 25日号より