転換期を乗り切る企業と同友会を【関西ブロック支部長交流会】

関西ブロック

 「支部長の影響力は、たいへん大きいものです。自社の業績のいい支部長がリーダーシップを執っている支部には勢いがあります。会員は自社をよくするために入会し、学び合いながら経営で実践しています。企業も支部も、良い方向に向かないことがあるとすれば、どこかおかしい部分があるはずです。自社経営と同友会の活動を重ね合わせて取り組みましょう」

 これは、4月9日に和歌山市で開催した「関西ブロック支部長交流会」(6同友会・中同協、129名参加)の冒頭に、田中信吾中同協副会長があいさつの中で問題提起した一部です。

 事例報告では、「支部長の覚悟と決断」として楠林良之・和歌山同友会海南支部長が、支部活動への参加促進の取り組みを、また「支部役員・支部長経験からの気づきと実践」をテーマに、井内良三・滋賀同友会湖南支部長が、企業の発展と支部活動の充実とを重ね合わせた活動の実績を紹介しました。

 グループ討論では、「会員が急に減った支部の共通点は、しっかりした例会ができなかったことにある。例会報告者は同友会理念を理解し伝えることができる人に依頼しよう」「参加したい人だけ来ればいい会ではない。『地域と共に』という観点の活動にも気づいてほしい」など、企業づくりとともに対外活動も取り組もうという意見交換がされました。

 翌10日の代表者会議では、ブロックで連携した調査研究活動や共同求人活動の取り組みの検討と、中同協「あり方」検討会答申案にもとづいた意見交換をおこないました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 5月 5日号より