成熟産業5社が連携して1000億円のインバウンド市場に挑戦!【東京】

 東京同友会渋谷地域の印刷、映像、デザイン等のメンバーが集まり地域貢献を考える研究会がスタート、渋谷地域を研究する中から急増する外国人観光客によって斜陽化した商店や観光地が活況を取り戻している事に着目、外国人観光客誘引のための多言語翻訳とメニューや看板や映像、広告、WEBなどさまざまなハードをワンストップで提供するサービスを発案しました。さらに親日派の外国人のグループであるDEERJAPANや海外の中小企業とも連携し外国人目線を取り入れたインバウンド市場開拓のための総合サービス、日本多言語化協会一般社団法人も設立しました。当初は地元の商店街を想定していましたが、現在は日本全国の行政や観光協会、大型宿泊施設などの問い合わせが多く寄せられています。

 代表の三雲玲子氏(渋谷支部会員)は「同友会の信頼関係が全ての始まりでした。設備投資はゼロ、みんなで知恵をだして成熟産業が時代の波を掴む活路を考えました。外国人観光客が心から求めているのは飾られた観光地ではなく『ありのままの日本』です。地域の自然や文化、産業などいいところを掘り起こす事からインバウンドは始まります。地域に密着のした私たち中小企業の出番です。またインバウンドの活力を積極的に活用する事で地域の活性化や被災地の復興にも大きな力となるはずです」と熱い思いを語りました。

日本多言語化協会一般社団法人
http://www.tagengo.jp.net/

「中小企業家しんぶん」 2015年 7月 5日号より