世界人口増と高齢化社会の先進国・日本

 国連の世界人口予測では「2015年現在73億人から2050年には97億人、2100年には112億人になる。人口上位の国ではインド16億6000万人、中国10億400万人、ナイジェリア7億5200万人、米国4億5000万人で、10位中5カ国アフリカに。日本は30位で8300万人になる。今後35年間の人口増加の半分以上をアフリカ諸国が占める(このうちアンゴラ、ブルンジ、コンゴ共和国、マラウイ、マリ、ニジェール、ソマリア、ウガンダ、タンザニア、ザンビアでは2100年までに人口が5倍以上に増えるという)」と予測されています。これを10億人ずつ増えるのに必要な年数で見てみると、80億人から90億人までは14年と早いですが90億人から100億人で20年、さらに110億人で40年と緩やかな増加になることが予想できます(表1参照)。

表1 世界人口増加予測

 さらに「2015年現在、世界で60歳以上の人口が占める比率は2015年12.3%ですが、2050年には21.5%、2100年には28.3%に上昇します。世界の80歳以上の人口は2050年には3倍以上、2100年には7倍以上に増える見通し。欧州では2050年までに人口の3分の1が60歳を超えます。平均寿命は現在70.5歳から2100年83.2歳に。日本83.3歳から93.7歳に」と発表されましたが、同時期にちょうど2014年の日本の平均寿命が「女性86.83歳で世界1位、男性80.50歳で世界3位。13年比女性0.22、男性0.29歳延びる」と発表され、このままの比率で推計して見れば、2100年女性94.7歳、男性91.5歳となります(表2参照)。2100年に世界では28.3%の高齢化社会を迎えることが予想されます。日本の高齢化率は2014年の時点で26%であり、2060年には39.9%になる予想です。日本として地域で高齢者の仕事と健康の両立という対策に成功すれば世界のモデルができるようになるデータです。

表2 日本の平均寿命と伸び予測

「中小企業家しんぶん」 2015年 8月 25日号より