有志でベトナム・ホーチミン視察~「人を生かす経営」海外フォーラム【埼玉】

 10月10~13日の4日間、ベトナム・ホーチミンにて「『人を生かす経営』海外フォーラム」が開催され、埼玉同友会会員を中心に、ゲストに兵庫、熊本、奈良、広島同友会の青年経営者も加わり25名の参加となりました。

 本企画は、ベトナムに現地法人を設立した(株)KSP三角武一郎氏の呼び掛けによるもので「既にベトナムに進出した会員や検討している会員の連携、ビジネス展開の教訓や成果の交流とともに、ベトナムに『人を生かす経営』を広げる足がかりにしたい」との思いから埼玉同友会会員を中心とした有志活動として開催しました。

 例会では、冒頭に埼玉同友会・久賀きよ江代表理事が「青年経営者を中心にベトナム進出企業が生まれている。埼玉から日本の中小企業のモデルをベトナムに発信したい。本日はその第1回として歴史的な場面に立ち会えたことに感謝したい」とあいさつ。(有)桐研の柏原浩二氏より、ベトナム進出の経緯や課題など実践報告がありました。柏原氏からは「お金のため、家族のために日本で働くことを希望するベトナムの若者に、働くことの本当の喜びを伝えるのが日本の中小企業の使命ではないか」と問題提起があり、ベトナム駐在者を交えたグループ討論を行ないました。

 翌日は、ベトナム国立Hong Bang大学にて、西本淳弥氏((株)アートエンディング・埼玉)、中野愛一郎氏((株)イベント・トゥエンティ・ワン・奈良)が現地学生に向けて講演し、日本の中小企業経営者とベトナムの学生が、同友会方式のグループ討論で熱心に学びあいました。

 その他、METALEX ベトナム展示会にて開催された「世界コマ大戦」の見学、イオン1号店の視察なども実施。TPPの大筋合意、ASEAN経済共同体の発足の動きの中で、ベトナムの経済情勢を肌で感じる機会となりました。

『人を生かす経営』海外フォーラム

「中小企業家しんぶん」 2015年 11月 15日号より