【変革と挑戦】61 4委員会を水平展開へ
大分同友会では縦割りの活動になっていた「経営指針」「社員教育」「共同求人」「障害者問題」の活動を行ってきた委員会の合同会議と委員長会議を開いてきました。
それぞれの委員会で活動が完結しセクト主義に陥っている状況で各委員会活動がなかなか広がらない状況でした。
共同求人には参加するが経営指針が無い、社員教育を行うにもどのような人材を育てるのか方針が無い、経営指針を作成し実践しているが採用や人材育成の計画が無いなどの現状でした。
同友会型企業づくりを目指すにはどれが欠けていても強じんな企業にはならないことに気づき、活動の連携と企業づくりに生かしていくことを目指し、三位一体活動を推進する活動を2011年度方針に入れスタートしました。
最初は3委員会の委員長が集まる委員長会議を行うことで、どの活動もつながっていることを相互に確認しました。次に3委員会の合同学習会も何回か開催してきましたが、参加者が増えず活動の連携が進みませんでした。
2014年度からは、中同協の人生かす経営推進協議会に倣い、人間尊重経営を深めるために障害者問題委員会も含め4委員会による連携を取りながら企業づくりの運動と人を生かす経営の実践を目標に活動を進めてきました。
この間、委員長同士では互いの委員会活動を進める上で、理解が広がり活動の連携も少しずつできてきました。経営指針成文化セミナーへ助言者などで各委員長が参加、成文化セミナーの受講者も増え、共同求人への参加企業も増えてきました。
また、経営フォーラムの分科会を共同で担当し開催するなどの成果が表れてきました。
今後は委員長だけではなく、委員一人ひとりへの理解を広げ、事業の合同開催なども検討し活動を点から面に広げる連携をさらに深めて行くことが運動を広げ、企業づくりでの実践者を増やしていくことにつながるとの思いで、三位一体活動を進めていく方針です。
「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 5日号より