「共に学び、共に育つ」を実践し、人がいきいきと輝く企業をつくろう 第27回社員教育活動全国研修・交流会in山形

若者が夢を持って入れるような会社へ

 第27回社員教育活動全国研修・交流会(中同協主催)が11月19~20日にホテルメトロポリタン山形で開催され、28同友会・中同協と来賓を含めて176名が参加し、2日間を通して社員教育の学びと交流を深めました。

第27回社員教育活動全国研修・交流会

 1日目は、梶谷俊介・中同協社員教育委員長が同友会の社員教育を「情勢・理念」「現状」「方向性」の3つの観点から問題提起。「共に学ぶとは、人間とは何か、いかに生きるかを問い続けながら、社員と共に地域の中でわれわれが果たすべき役割・可能性を追求することなのではないでしょうか」と述べて、提起としました。その後、3つの分科会に分かれて学びを深めました。

 懇親会では来賓の佐藤孝弘・山形市長が「さまざまな面で地域の中核を担っているのは、ここにお集まりの中小企業の経営者の皆様です」とあいさつしました。

 2日目は、筑波大学名誉教授の門脇厚司氏(茨城県美浦村教育長)が「社員の“社会力”育てが中小企業と社会を変える」と題して記念講演。「これからの中小企業にとって、学校、家庭、地域とのつながりを強めていくためには社会力が切り口となります」と話し、人が人とつながって社会をつくる力を社会力として、美浦村でのキッズカンパニーの事例などを紹介し、社会力の重要性について提起しました。グループ討論は「自社でどのように社会力を育てますか」をテーマに討論。発表では「社会力の重要性を大いに感じました。社員と良好な人間関係を築きあげ、悩みを共有できる環境を経営者として作りあげていきたい」と感想が語られました。

 最後に、小島秀孔・中同協社員教育副委員長が「重要なのはわれわれ経営者自らが、率先して雰囲気づくりに取り組んでいくことです。もう1度自社を見つめ直し、若者が夢を持って入れるような会社にしていきましょう」と、まとめの発言をして閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 5日号より