若者が育つ魅力ある企業と地域づくり【2015全国共同求人交流会】

 11月26~27日、2015全国共同求人交流会が沖縄県那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルで開催され、28同友会・中同協から324名が参加。「若者が育つ魅力ある企業と地域づくり~人を生かす経営の源流をたどる~」をテーマに学びあいました。

2015全国共同求人交流会

 1日目は特別報告として介護老人保健施設池田苑常務理事の宮城初枝氏が「戦後70年、沖縄からの報告」と題して報告。

 その後大東文化大学学長の太田政男氏が「若者の中の世界、世界の中の若者~無限の可能性を導くために~」のテーマで基調講演を行いました。21世紀は若者の時代であるとし、日本の若者の意識データを他の国と比較しながら説明。欧米や韓国に比べても自己肯定できない若者が多く、自分に対する自信のなさ、社会に対する信頼が欠如しているとし、「出番」こそが若者には必要であると提起しました。

 続いて6つの会場に分かれ分科会を行い、それぞれのテーマで学びを深めました。

 2日目は池川和人氏((株)ティーピーパック代表取締役・北海道同友会共同求人委員長)、川口康之氏((株)デイ・リンク代表取締役社長・広島同友会広島4支部求人社員教育委員長)、川畑順義氏(川畑順義税理士事務所所長・沖縄同友会共同求人委員長)がパネリスト、小暮恭一氏((株)エム・ソフト代表取締役会長・中同協共同求人委員長)がコーディネーターを務め、「若者が育つ魅力ある企業と地域づくり~源流より広がった各地の活動に学ぶ~」のテーマでパネルディスカッション。

 北海道同友会から広がった共同求人の歴史と理念を振り返りながら、各地で取り組まれている共同求人活動を通しての企業づくり、地域づくり、同友会づくりの事例に学びました。

 最後に2日間のまとめとして佐藤全氏((株)ヴィ・クルー代表取締役・中同協共同求人委員会副委員長)は、「共同求人活動は社会教育活動です。働くことの喜びを若者に伝え、夢と誇りを持てる企業づくりを。そのためには社員と共に学び、経営者も人間力を高め、地域になくてはならない企業になることが大事。共同求人委員会で会社が変わったという仲間を増やしていきましょう」と呼びかけ閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 15日号より