質の高い報連相とは【第6回九州・沖縄ブロック事務局研修会】

第6回九州・沖縄ブロック事務局研修会

 12月4~5日、宮崎県高千穂町のホテル高千穂にて第6回九州・沖縄ブロック事務局研修会が行われ、9同友会・中同協から38名が参加しました。

 1日目は林哲也・香川同友会副代表理事(一般社団法人日本報連相センター四国支部支部長)より、「報連相を学んで質の高い仕事をしよう」をテーマに提起。報連相を行う際に大切なのは「自己、目的、相手」の視点を意識することとして、グループワークを主体に事務局にとって質の高い報連相とは何かを議論し合いました。

 やり方や手段を先に考えがちな報連相ですが、それよりもまず3つの視点を意識すること、さらにはただ情報を共有するだけでなく気持ちの共有まで行えることがより質の高い仕事(真・報連相)につながるということを学び、参加者の報連相への認識が改まりました。

 懇親会では高千穂の文化芸能である神楽演舞を鑑賞し、古きよき日本の文化と神話に触れながら交流を深めました。

 2日目は、植田清仁・大分同友会事務局員、三戸由紀・宮崎同友会事務局員、宮城道伸・沖縄同友会事務局次長より「同友会事務局員として、私のシフトチェンジがあった時」をテーマに実践報告。報告後は「どういう同友会をめざして、そこにあなた自身がどうかかわっていきますか」をテーマにグループ討論を行い、発表では「外部の期待に応えられる事務局になる」「自身の仕事を理解することが大切」「事務局の理念・指針を作り、理念については言葉の1つ1つを定義する」などの報告がありました。

 事務作業に追われがちな事務局の仕事ですが、今一度自身が所属する事務局と仕事の本質を深め直し、同友会運動のパートナーとしての楽しさややりがいを報告と討論を通して気づきを得られる場となりました。

 最後に峰圭太・長崎同友会事務局次長が「(1)今回学んだ真・報連相を持ち帰り、事務局で実践することが大切である。(2)気持ちのシフトチェンジと同時に自身のキャパシティーも広げることが大切である。(3)今回のような研修の場だからこそできる交流があった」とまとめ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 1月 5日号より