「人を生かす経営」の実践を交流【第11回四国地方連携交流会】

第11回四国地方連携交流会

 2015年11月16日、第11回四国地方連携交流会が愛媛県四国中央市で開催され、4同友会・中同協から38名が参加しました。

 冒頭、服部豊正・愛媛同友会代表理事が「中国経済の減速などが懸念されるなか、『人を生かす経営』を実践し、いかに社員に前向きに取り組んでもらうかが大切。きたんのない意見を交わし、互いに学びあいながら、四国の連帯を強めていこう」とあいさつしました。

 続いて「『人を生かす経営』の企業経営と同友会の実践について」をテーマに、三宅慎2・香川同友会理事(共同求人委員長)、小田大輔・徳島同友会理事(人を生かす経営塾塾長)、成岡英司・高知同友会代表理事、伊藤俊一郎・愛媛同友会副代表理事(企業づくり本部長)の4氏から事例報告がありました。4氏はそれぞれ、自社での「人を生かす経営」の現状や課題、同友会としての取り組みなどを報告、参加者の共感を呼びました。

 グループ討論のあと、座長の鎌田哲雄・愛媛同友会専務理事が、(1)各企業が人を生かす経営のフレームワークをきちんとつくること、(2)各同友会では中同協方針の全面実践の観点で経営指針運動を見直すこと、(3)四国が「人を生かす経営」の聖地になり、全国や地域に情報発信を行うことなどを提起しました。

 川北哲・香川同友会代表理事が「各企業で一番難しいのが人の問題。だからこそ経営指針をつくり、共同求人や社員教育、障がい者雇用に取り組んでいくことが重要」と第1部のまとめを行いました。

 第2部・懇親交流会では参加者の交流が深められ、山城真一・徳島同友会代表理事は「四国4県の同友会がさらなる運動を進めるためのあり方を研究し、行動する時期が来ています。連携を深めましょう」と閉会あいさつを行いました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 1月 15日号より