役員だからこそ学べることを実践の力に【関西ブロック支部長交流会】

 4月7日に、10回目となる「関西ブロック支部長交流会」を奈良市で開催し、6同友会・中同協から120名が参加しました。

 冒頭に田中信吾中同協副会長が、「会社の方針にそって部門方針があるように、同友会も府県方針があって支部方針があります。府県方針に則した支部方針でこそ組織力が生きます。転じて企業は組織能力の差で利益も変わります。役員だからこそ学べることを実践の力にしましょう」と述べて開会を告げました。

 今回は「運動体としての同友会の歴史と理念形成」をあらためて研修テーマに取り上げ、国吉昌晴中同協顧問の講義を受けました。国吉氏は、関西の各同友会の歴史にもスポットをあてながら「経験していない歴史は語れないのでしょうか。皆さんはご自身の会社の歴史は先人のことも含めて語れるはずです。ぜひ同友会の歴史も語って下さい」と呼びかけました。

 事例報告は、「“入会してよかった!”の思いを広げる仲間づくり」として奥田道弘・奈良同友会中和支部宇陀磯部桜井ブロック長が登壇。「同友会での出合いがあったからこそ今の会社がある」と経営改善の事例と、会員同士の連帯感を力に会員増強に取り組む様子を報告しました。

 グループ討論と支部長の決意表明を受けて、岩島伸二京都同友会代表理事が「支部長は会員に一番近い組織の長。組織を動かす楽しさと苦しさを感じながら、学んだことを自社と支部で実践して強大な同友会にしよう」とまとめました。

 翌10日の代表者会議では、各同友会の「ビジョン」の内容とその実現に向けた取り組み状況を交流し、それぞれの課題を率直に語り合いました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 5月 5日号より