東京同友会 女性部20周年 わたしたち、かがやきます~東京家政学院大学協働企画

女性活躍これまでの20年、これからの20年

 4月22日、東京家政学院大学において東京同友会女性部(WAT21)の総会と20周年記念企画が開催されました。今回は関東経済産業局と東京都の後援、東京家政学院大学との協働で次世代を担う女子学生と現役女性経営者が世代を超えた交流の機会として取り組みました。参加者は119名。神奈川・千葉・埼玉・長野・大阪同友会からも参加がありました。

 東京同友会の女性会員比率は15%超。今年は1990年より活動を開始した経営者婦人の「茶話会」が「女性部」と名称を変え、女性経営者の会として再定義して20年の節目です。東京家政学院大学と協働したことで、女子学生が都知事のビデオメッセージを撮影し放映できたことは画期的な成果です。

 基調講演は、NHKの若手ディレクターの山田加奈子氏。ブータンで文化財修復に従事する東京家政学院大学卒業生を取材した番組「世界で花咲け!なでしこたち」の制作を通じて感じたことなどを報告しました。世界で自分の可能性を広げている日本人女性に共通する点は、高い志と熱意を持ち共感を広げる力、悩むことを楽しむ点だと指摘しました。

 続く東京都男女平等参画担当部長の吉村幸子氏からは、働く女性の先輩として、民間企業を経て入都した自身のキャリア、女性比率4割、女性管理職率2割に近い女性活躍先進職場の都庁について報告がありました。

 女性経営者からは、東京同友会女性部副部長の(株)吉村の橋本久美子氏が報告。目指すものの実現に向けて失敗と経験を積み重ねながら近づいていこうとする過程、自ら変化をつくることこそが仕事であるという話に、会場に共感の波が広がりました。

 テーブルディスカッションは、女子学生・男女の企業経営者が新鮮な発見や学びを得て熱気あふれるものとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 5月 25日号より