「私たちが次の時代を切り拓く」過去最高の890名の参加者 第21回女性経営者全国交流会in彩の国埼玉

 6月21日~22日、第21回女性経営者全国交流会(中同協主催、埼玉同友会設営)が「私たちが次の時代を拓く力になる~誰もが輝く社会の創造」をテーマに、さいたま市で開かれ、本交流会では過去最高の43同友会から関係者含む890名が参加しました。

 全国の参加者の熱気で梅雨の雨雲を追いやった2日間。1日目は「経営者の自己変革」や「事業承継」など8つの分科会で開会しました。

 懇親会では上田清司・埼玉県知事、清水勇人・さいたま市長、小島進・深谷市長が、2日目は武川恵子・内閣府男女共同参画局長があいさつに立ち、同友会への期待を述べました。

 2日目全体会の記念講演では、(株)メガネマーケット代表取締役の久賀きよ江氏(埼玉同友会代表理事)が講演しました。眼鏡の販売市場は価格競争激化のためピーク時の5割以下に縮小する中で、経営理念を再考し、隣接異業種である補聴器も扱うことに。ビジョンを描き、社員とともに「付加価値で勝負する」「快適な生活」を提供する企業に変えていった経験を報告しました。続いて、立教大学名誉教授の山口義行氏と第一勧業信用組合理事長の新田信行氏(東京同友会会員)が登壇。久賀氏の実践を評しながら、「隣接異業種」について売上や利益の5%をかけて新たな市場に参入することの大切さを強調しました。「経営者は読む力、問う力、つなぐ力」をつけようと呼びかけました。

 まとめに立った糸数久美子・中同協女性部連絡会代表は、「男女共生社会に向け、女性活躍への理解が広がっています。同友会からの依頼には『イエスかハイ、喜んで』と引き受けて自己革新を」と代表としての活動を振り返り訴えました。

 最後に、村井由香・広島同友会女性部長が次回広島での再会を呼びかけ、盛大な拍手で閉会しました。

 本交流会は「シブサワスピリットでつなごう未来へ」をサブテーマに、埼玉県出身で「日本資本主義の父」とも言われる渋沢栄一氏の精神を学ぶ「シブサワカフェ」の設定や第8分科会で関連する企画も行いました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 7月 5日号より