3月13日にオンラインにて第51回中小企業問題全国研究集会from福島(東日本大震災復興シンポジウム)が開催され47同友会・中同協から983名が参加しました。今回は東日本大震災発生から10年の節目として東日本大震災復興シンポジウムとして位置づけての開催となりました。
第1部の東日本大震災復興シンポジウムは田村滿・岩手同友会代表理事の開会宣言で開会。続いて渡辺啓治・全研実行委員長、広浜泰久・中同協会長からそれぞれあいさつがありました。記念講演「福島第1原発事故は日本人に何を問いかけたのか」では映画「Fukushima50」の原作者である門田隆将氏が、原発事故を取材して知った当時の事実と職員の奮闘、福島の人たちがどのようにして日本を救ったかを語りました。
その後、「東日本大震災『あれから10年』」をテーマにパネル討論。パネリストに鋤柄修・中同協REES代表、田村滿・岩手同友会代表理事、鍋島孝敏・宮城同友会代表理事、渡部明雄・福島同友会副理事長が登壇しました。震災発生当時の状況から、震災後の地域振興に向けた新たな活動、そして10年が経った今の地域課題やその解決のために必要なことを教訓として学びました。
第2部は災害やコロナ禍の中小企業問題と題し、中山英敬・中同協幹事長が問題提起。その後3つのテーマ別経営実践報告として、「人を生かす経営」では高瀬喜照氏((株)高瀬金型代表取締役、愛知同友会理事)、「新しい事業戦略」では森山昌幸氏((株)バイタルリード代表取締役、島根同友会代表理事)、「持続可能な社会」では堀弘道氏((株)さくらトータルライフ代表取締役、福岡同友会中小企業憲章推進部会長)がそれぞれ自社や同友会の実践を通して地域、企業の持続発展のために大切なことを報告しました。
最後に中山幹事長が「今回の学びの中で確認した大切なことは、私たちは決して諦めないということ、そしてどんなことでもやり遂げる同友会仲間の絆です。この素晴らしい同友会の学びと実践の輪を地域の隅々まで広げていきましょう」とまとめ、鍋島宮城同友会代表理事より閉会宣言があり閉会しました。
「中小企業家しんぶん」 2021年 3月 25日号より