危機の時こそ同友会 中同協幹事長/5万名推進本部長 中山 英敬

コロナ禍での同友会活動も、2年になろうとしています。かつて経験したことのない事態に直面する中、「1社もつぶさない」と声をかけ合い、励まし合い、同友会活動は絶対に止めず、オンラインを駆使するなどあらゆる手段や可能性を模索しながら、「危機の時こそ同友会」「孤独な経営者をなくす」と積極的に仲間づくりに取り組みました。

2020年度は感染拡大の影響も大きく、1年間で1800名を超す会員減となりましたが、2021年度は退会数を抑えながら入会数を伸ばしています。

会勢も減から増へ転じ、期首会勢を上回っています。コロナ禍での入会者からは、「こんなに真剣に経営を学び合う会があったんだ」との声も多く、「地域のことまで考えている経営者がたくさんいる」などの声も上がっています。

コロナ禍の影響は長期化し、多くの中小企業経営者が悩み苦しんでいます。「人を生かす経営」こそが難局を乗り切る一番の力です。共に学び実践する仲間を増やしましょう。また、地域の疲弊も深刻化する中、地域の課題を自社の課題として取り組む会員も増えています。このように会員増強の意義は中小企業だけではなく、地域にとってもはかり知れないほど大きいのです。

コロナ禍だからこそ、会員増強に自信と誇りをもって取り組みましょう。コロナ禍でも、同友会は純増しているのです。新年度に向けて会員増強の大きなうねりを起こし、日本を元気にしましょう。

「中小企業家しんぶん」 2022年 2月 5日号より