同友会を「知る会」でお互いに学び合う【福岡】福友支部の取り組み

1983年に筑紫支部より分割されてスタートした福友支部ですが、開設当初100名程度だった会員数も377名を超えるまでになり、今後もさらに発展成長を続けるために2022年5月より支部分割(新支部設立)を行う予定としています。

毎月の「知る会」を実施するようになったのが1996年、現在も継続中である連続入会は2001年5月から始まりました。

今では当たり前になっている「知る会」の毎月開催ですが、当初はゲストゼロ人の月もあった上、会員の参加も少なく、運営のノウハウもなく、試行錯誤しながらの開催を続けて現在の形になりました。コロナ禍においても毎月開催は1度も途切れさせず、昨年はZoom開催により完全オンライン運営になりましたが、それでも新しい仲間に同友会を知っていただき、連続入会につなげました。現在の「知る会」では主に、同友会の活動紹介、新人、ベテラン会員それぞれからの実践報告、ゲストの経営課題に対するグループ討論などをメインパッケージにして運営しています。

ここまで20年以上にわたって連続入会を行えた背景は、ひとえに同友会を大事にし、助けられてきた先達の経営者のお力によるものです。運営上のポイントとしては、(1)役員選考時に仲間づくりリーダーおよびメンバーを優先的に人選、(2)毎月知る会を開催している(第2火曜、年間12回)、(3)知る会の運営は仲間づくり、ゲスト動員は開催主担当ブロックを中心に全員で行う、(4)ゲスト動員目標はブロック長からの申告で設定する、(5)知る会開催2カ月前からスレッドを作成、常に進捗共有(ブロック、報告者、仲間づくりプロジェクト)、(6)懇親会ではゲストとの関係づくりに徹する、(7)知る会のグループ討論は、ゲストの悩みをきくことが中心、(8)知る会の翌日にはゲスト全員フォロー(電話連絡)およびミーティングにて運営の課題、反省点、ゲスト状況を共有し次月へフィードバックするなどです。

これらの取り組みにより、今期においては、ゲスト動員数13名、入会者数55名、入会率61%、紹介者数50名(会員の14%)となっています。

特に、「知る会」参加後の入会率が例年より非常に高く、実に6割以上の方が入会につながっています。また、「経営の辞書の1ページを増やすための増強」を標榜し、一部に偏ることなく、福友支部会員全体で、自分たちのためにも積極的に知り合いの経営者を紹介する流れが共有されています。これは毎月の勉強会やブロック例会、支部例会の充実があり、お互いに学び合う風土が浸透する中での満足度が高い結果だと思われます。

これからも同友会、支部の歴史を引き継ぎ、発展し続けるための同友会運動に向けて取り組んでいきます。

「中小企業家しんぶん」 2022年 2月 5日号より