【特集】各同友会会員増強の取り組み~地道で粘り強い取り組みで着実な増強【青森】

 青森同友会は2021年12月末で創立以来最高会勢の400名に達しました。2020年度は前年度比△6名の389名と新型コロナの影響を受けた会勢にとどまりましたが、今年度は期首から着実に会勢を伸ばしています。その基盤となっているのが、各支部による地道な仲間づくり活動です。

 青森同友会には休会規定(最長1年)があります。業務の都合などで長期的に活動に参加できない場合を想定して設けられている規定ですが、これまでは期限を過ぎて自然退会となるケースがほとんどでした。青森市を中心とする青森支部ではここに着目し、復会に向けたアプローチを進めています。今期はこれまでに休会6名中4名が復会しています。この取り組みにより、普段からの声がけや接触を持つことの意義が再認識され、退会の防止にも効果を発揮しそうです。

 十和田市・三沢市周辺の上13支部は全県専門委員会の委員長を多数擁していることを生かし、共同求人や社員共育、障害者雇用などの活動に関心を持って入会に至るケースが目立ちます。入会後すぐに専門委員会の活動に参加することで、活動になじみやすいということがメリットとして挙げられます。そのほかの八戸支部、津軽支部、下北支部においても工夫を凝らした日常的取り組みが行われています。

 青森同友会ではこの2年間、目立った増強キャンペーンは行っていません。しかし、コロナ禍にあって過去最高会勢を更新しました。この原動力は日ごろから入会対象者情報を役員会などで交換し、各支部が独自に定めた目標会勢に向けた活動です。2021年度からは県下5支部の支部長が集まる「支部長会議」を定期的に開催し、支部の現状や会員増強の取り組みの経験交流を行っています。毎回、話題は多岐にわたり時間をオーバーすることもしばしば。会話の中でよその支部の取り組みからヒントを得て実践する動きも出てきています。

 これからの課題として「仲間づくりの中心的存在となる役員が会員増強に疲れ、諦めてしまわない、楽しく・充実感をもって取り組む仕組みづくり」が支部長会議で話し合われています。

「中小企業家しんぶん」 2022年 3月 5日号より