学びと実践の輪を全国に広げよう【中同協障害者問題委員会】

 3月16日、中同協障害者問題委員会が岡山市を会場にハイブリッドで開催され、会場参加とオンライン参加合わせて27同友会と中同協から77名が参加しました。

 はじめに、比嘉ゑみ子・障害者問題委員長から「『人を生かす経営』に関わる4委員会の連携が徐々に根付いており、信念を曲げず進めることが大事だと身に染みています。最も懸念しているのがインボイスの問題で、制度によって中小企業が切り捨てられることが無いよう、この委員会でも議論したいと思います」とあいさつがありました。

 実践報告では、高橋正志副委員長が「障害者問題委員会で学び続け、何が変わってきたか?」をテーマに報告し、「世の中は豊かになっているが、幸せな社会になっているか?」「どこに軸足を置いて経営するか?」「人間らしい働き方とは何か?」と参加者に問いかけました。

 その後のグループ討論では「生産条件と生存条件のバランスが大事。どちらが先であっても、最終的に両立できるのではないか」「社員が月曜日から会社に行くのが楽しくて仕方ないと言っており、売上も上がっている。時代の変化に応じた社長の経営力も同時につけていかないといけない」「障害者雇用を通じて会社の雰囲気、風土が変わってきて、それが実績にもつながる」などの意見が出され、人間尊重の経営とは何かを深めました。

 最後に、榎本重秋副委員長が「ハイブリッドという形で開催できましたが、7月の総会ではぜひ皆さんと沖縄でお会いしたいと思います。同友会は学びと実践の会です。今日の学びを実践につなげていきましょう」とまとめ閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2022年 4月 5日号より