【特集】2022組織強化・会員増強全国交流会【報告】広島同友会 広島東支部 集え!燦然(3,000)と輝く広島同友会!~すべては行動することから始まる

純増日本一 広島東支部の増強戦略と取り組み

組織(燦然増強プロジェクト)委員長 (株)ドーゴーチ代表取締役 道垣内文夫氏
広島東支部組織委員長 つかさ建設(株)代表取締役 平井 淳司氏

(道垣内氏)

広島同友会には9つの支部があり、さらに細分化された37地区会で構成され、各支部、地区会に組織委員が置かれています。

広島同友会は2023年10月の創立50周年に向けて会員数3,000名達成をめざしています。2022年度の期首会勢は2749名で、2011年から10年で410名増となりました。そのうち広島東支部が283名増を占め、2021年度の支部別純増数全国一位となり、全体の増強を牽引(けんいん)してくれました。その広島東支部の取り組みを平井氏から紹介していただきます。

(平井氏)

私は20年のサラリーマン生活を経て39歳の時に独立して今年で11年目になります。独立を決意したころに出会った経営者の先輩Hさんに憧れ、同友会で勉強していると聞いていたことから、独立したら同友会に入会しようと決めていました。

組織委員長着任時の会員増強への違和感

入会して2年目に広島東支部の東地区会の組織委員長を担いました。当時の広島東支部の組織委員会は、年2~3回、支部内4地区会の組織委員長1名ずつ3~4名の規模で開催されていました。会員増強は一般会員や役員は無関心で、組織委員だけが責任を負っているような状況でした。

私は自身の経験から、創業したばかりの方や後継者としてこれから責任を負う方などに早く入会を勧めたいと感じていて、自分の在籍する同友会を「すたれさせない」ことに会員増強、仲間づくりの意義があると捉えています。会員増強の「強」である辞めない取り組みだけを続けていても、やむなく退会する方もいます。増強のバランスが大切なのは会社も同友会も同じことです。そんな思いを持って取り組んでいました。

組織改革、意識改革で仲間を増やす

東地区の組織委員長を担って1年経つと、広島東支部の組織委員会が変わりはじめました。委員会は毎月開催、各地区会の組織委員長と副委員長の2名体制で常時8~10名で運営にあたりました。さらに「いち会員による会員増強」という意識改革に取り組みました。会員増強は同友会会員全員が担い、組織委員会は会員候補者を呼んだり退会者を減らすためのイベントの企画開催や、増強のための動画やツール作成などを通じて会員増強の大切さ・意義を伝えるための組織である、と役割を明確にしていきました。

志を同じくする組織委員長と戦略や作戦を夜遅くまで語り合い、地道に活動を積み重ねることで、広島東支部の組織委員会は20名ほどに増え、悲願の支部会勢555名を達成し、初めての支部純増数日本一を達成することができました。

コロナに負けない組織づくり

2020年に広島東支部の組織委員長になりました。覚悟を決めて委員長になりましたが、コロナ騒動と重なり、支部理事から「コロナで集まれんけん、今は『増』ではなく『強』だろう」という意見が出ました。しかし、コロナだから仕方がないと自社の経営を諦めるでしょうか。自社も同友会も同じだと捉え、コロナに負けない組織づくりから始めました。広島東支部は2018年に4地区から6地区に増えたため、組織委員の増員も併せてお願いして30名超の組織にしました。人数が増えて意見のぶつかり合いも増え苦労もありましたが、関わる人数が増えたことで伝えたいことがより響くようになりました。

2021年度は9~10月を増強強化月間として組織委員会主催の例会の対象リストを充実させて過去最大となる63名の候補者を呼ぶことができたほか、オンライン開催などの工夫も成功して、2年で純増100名以上の会員増強を達成することができました。

いっそう魅力的な同友会に

入会した人が「入ってよかった」「会が楽しい」「救われた」と言ってくれ、同友会で学んでよさを知り、数年で役員を担い、新たな仲間を増やす活動をしてくれることは素晴らしいことだと思います。

最後に、組織委員長は孤独に1人もしくは少人数で会員増強に取り組んでいることも少なくないように感じます。今後の増強活動をより活発に意義のあるものにして、同友会を一層魅力的な会にするために、各同友会でも組織委員を増やしていただけたらと思います。

「中小企業家しんぶん」 2022年 10月 5日号より