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共に学びあう風土をめざして 2019経営指針成文化&実践セミナー【奈良】

【変革と挑戦―各同友会の実践事例から】

 奈良同友会の2019年度経営指針成文化&実践セミナー(以下、指針セミナー)が開催されています。受講者は54名、6月第1講から9月第5講の経営指針発表会まで約3カ月間のスケジュールです。現在の指針セミナーの原型が始まったのは2010年、これまでは主に京都同友会や大阪同友会から講師を招いていましたが、今年は「同友会の歴史・理念」「経営理念」を代表理事が担当するなど、すべてを奈良同友会会員が務めています。

 奈良同友会の指針セミナーには大きく2つの特徴があります。1つ目は「継続受講」という考え方です。今年は受講者54名のうち初受講者が21名、継続受講者が33名となっています。「1度の受講では指針書はすぐには完成しない、でも続けていれば確実に進歩はする。学び続けることが大切」との実感から、2013年ごろから継続受講者が少しずつ増えていきました。そして次第に、社内で社員とともに経営指針を実践し新たに見つかった課題を、改めて指針セミナー受講の中で整理し、翌年の経営指針書に反映させる、というサイクルを実践する継続受講者が増えていき、その姿勢に倣う受講者も年々増えていきました。中には7~8年連続の受講者もいます。近年では、継続受講者が全受講者の3分の2近くを占めるなど奈良同友会の指針セミナーの特徴となっています。

 2つ目は「先生にならない共育ち」です。奈良では、「運営」と「受講生」という区分はなく、講師やアドバイザーを含めて全員が受講生という立場で指針セミナーに参加しています。代表理事であっても、会員歴が浅い会員であってもセミナーでは同じ受講生として、同じ課題を提出し、グループ討論で自社経営について意見交換をし、指針書を作成またはブラッシュアップしていきます。1年目は1年目の、5年目は5年目の課題を出しあい、共に悩みながら自社経営や指針書に向きあいます。初受講者は、指針書に向きあい続ける継続受講者の姿から刺激を受け、継続受講者は指針書づくりに苦しむ初受講者の姿にかつての自身の姿を重ね初心を振り返り、また多様な業種の受講者と切磋琢磨することで自社の変革を促す気づきが得られる機会となっています。

 指針セミナーを企画・運営する経営労働委員会では、今年から運営方針の1つに「共に学びあう環境を主体的に形成する」という目標を掲げました。経営者歴、会員歴に関係なく受講生はよい会社をつくるために共に学びあう仲間、そのような仲間が1人でも多く増えることで私たちの学びの土壌はより豊かになり、奈良によい会社が増えることにつながっていく、そういった風土を奈良同友会に広げていこうとする狙いがあります。

 近年、奈良同友会では、青年部会や委員会活動が活性化してきています。2010年以降受講者数を伸ばしている指針セミナーが、その原動力の1つとなっていることは間違いありません。

「中小企業家しんぶん」 2019年 9月 5日号より

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