人を生かす経営の実践で共生社会の実現を 第21回障全交from埼玉を開催

 10月21~22日の2日間、「人を生かす経営の実践で共生社会の実現を!~本気の企業づくりで夢ある未来を切り拓こう」をメインテーマに、第21回障害者問題全国交流会from埼玉(略称:障全交)をオンラインで開催、47同友会・中同協から826名が参加しました。障全交では、初めて全同友会から参加となり、過去最高の参加人数となりました。

 1日目は7つの分科会で、「共生社会」「障害者雇用」「ダイバーシティ」「ソーシャルインクルージョン」など各企業の実践や各同友会での委員会の取り組みなどに学びました。

 その後、オンラインの全国行事で初の懇親会を開催し、1日目の学びとともに懇親を深めました。

 2日目は全体会が行われ、冒頭、太田久年・埼玉同友会代表理事が開会あいさつ、続いて主催者を代表して、広浜泰久・中同協会長よりあいさつがありました。

 来賓のあいさつが小野寺徳子・厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課長からあり、その後大野元裕・埼玉県知事よりメッセージがありました。

 記念講演は、「渋沢栄一に学ぶ福祉の未来~共生社会に向けて中小企業家がいま何をすべきか~」をテーマに、杉山博昭・ノートルダム清心女子大学教授より報告がありました。渋沢栄一翁は、福祉の意識が乏しい時代に、困難を克服して福祉をつくりあげた人たちを支え、自らも行動。経営者として厳しい課題に向き合い、新たな時代を切りひらいた日本資本主義の父は、福祉の先駆者でもあったことを学びました。

 その後、横山由紀子・第21回障全交from埼玉実行委員長よりあいさつがあり、比嘉ゑみ子・中同協障害者問題委員長から「一番うれしかったのは、やはり全都道府県から参加があったことです。大きな1ページをこの埼玉障全交でつくり上げたということが、これからの歩みに非常に大きな力になると思います」と2日間のまとめがありました。

 最後に、次回開催地を代表して高瀬喜照・愛知同友会会長があいさつし閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 11月 5日号より