湘南から新しい風を起こす 第35回かながわ経営カンファレンスin湘南【神奈川】

 神奈川同友会では11月16日、第35回かながわ経営カンファレンスin湘南を神奈川県平塚市にて、小林誠・実行委員長のもと開催しました。コロナ後リアルのみの開催で、320名の参加者が集まりました。

 神奈川同友会では支部の担当開催をしており、2023年は湘南支部が担当。「湘南から新しい風を起こす―経営革新のヒントがここにある―」と題してこのVUCAの時代、コロナ後に新しい風が経営に影響を与えるということで6の分科会に分かれ学び合いました。

 6分科会のうち、特徴的だったのが会員企業でもある「湘南ベルマーレ」への訪問分科会です。地域密着で行う活動などを聞くことができるとあって、早々に申込者が定員に達しました。

 基調報告では、千葉同友会から銚子電気鉄道(株)代表取締役の竹本勝紀氏が報告を行いました。

 倒産の危機を何度も経験し、ぬれ煎餅で何とか持ち直したものの、その後の経営も難しい状況に。顧問税理士だった竹本氏が社長となり立て直しをしました。竹本氏の自虐ネタがネーミングになった商品で本業を上回る売上を出します。さらに芸能人などとコラボ、YouTubeで知名度を上げるなどの努力で、経営の黒字化を達成。地域のために鉄道を残すことを心に今も奮闘しているとのことです。

 基調報告後、田中勉・代表理事から閉会のあいさつがあり、毎年恒例の次期委員長への法被の引き継ぎを行い、横浜みなと支部の齊藤健司・次期実行委員長へとバトンが渡され閉幕となりました。

 現在の支部担当のかながわ経営カンファレンスが行われるようになり、さらなる支部の方々のつながりが強くなりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 1月 25日号より