【全国支部長インタビュー】第21回
山梨同友会・富士山支部 渡邊伸悟支部長(コミヤマエレクトロン(株) 専務取締役)
「つながろう、つなげよう、未来のために!」

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第21回となる今回は、山梨同友会・富士山支部(渡邊伸悟支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 富士山北麓地域の4市2町4村をエリアとする「富士山支部」は2019年に設立された若い支部です。インバウンドを中心とする観光業が盛んで、国産ネクタイ生地の4割を供給する地場産業があります。また、機械・電子産業も集積しています。

 支部会員数は40名で2024年度を過去最高会勢で迎えました。製造業、建設業、小売業、サービス業など各業種に会員が多様に在籍するバランスの取れた支部でもあります。

支部長の紹介

 私は2020年入会で会歴4年目。従業員110名を抱える開発力が強みの製造業です。大型真空装置の製造をコアに、半導体産業、医療など幅広い業界に製品を納入しています。

 入会のきっかけは、やまなし経営者フォーラムにオブザーバーで参加し、「こういう学びのできる会を求めていた」と即入会しました。学びをすぐに経営実践するスタイルで、その成果を例会でも積極的に報告しています。

 人を生かす経営など、同友会での学びを口先だけで語っていても意味がない。具体的に自社にどう生かすかを常に意識しています。

仲間づくりの取り組み

 前支部長の宮下崇さんからバトンを引き継ぎ、2024年度から支部長の任を受けました。宮下さんが組織の土台をつくってくれたので支部発展の環境は整っています。

 私は支部会員1人1人が役割を持ち、入会したらすぐに同友会の主人公として活動できる体制を強化したいと考えています。また、例会に参加できない会員のために開催時間や場所を工夫したり、小グループ活動を活性化させたりしていきます。

 さらには、知り合うだけの例会ではだめで、日々発生する経営の問題を議論し、本質的な経営課題を発見し、解決の方向性を見いだせる例会にこだわりたいです。

 昨年度は退会者が1人も出ませんでしたが、参加が遠のいている会員もいます。幹事の皆さんと共に会員訪問を実施して、顔の見える、会社の見える関係を強化することが重要です。

 支部会員には他県同友会と人脈のある青年経営者もいるので、支部や県内だけに留まらない活動も展開していきたいです。

「中小企業家しんぶん」 2024年 5月 15日号より