9月19~20日、第52回青年経営者全国交流会in宮崎(略称:青全交)が「集え! 変革者~日本のひなたから照らす未来~」をスローガンに宮崎で開催され、47同友会と中同協からオンライン参加315名を含む1974名の参加登録がありました。
1日目は6つの会場に分かれて「経営者の全人格的成長」「人を生かす経営の実践」「共に学び、共に育ち合う社風づくり」「地域が輝く企業づくり」などをテーマに20の分科会(うち見学分科会1つ)が行われ、活発な討論を通して学びを深めました。分科会終了後の懇親会には約1000名が参加し、食の宝庫宮崎が誇る数々の料理と焼酎を堪能しました。
2日目の全体会では、冒頭、開催地を代表して宮島孝美・宮崎同友会代表理事が「準備するにあたり宮崎の魅力、地域、地方の課題を見つめ直す機会をいただいた。会員全員でこの宮崎の魅力のさらなる掘り起こしと直面する課題へ正面から対峙(たいじ)していく覚悟をお誓い申し上げます」とあいさつ。続いて主催者を代表して広浜泰久・中同協会長があいさつし、来賓としては河野俊嗣・宮崎県知事、永山英也・宮崎副市長が出席し、それぞれ祝辞を述べました。その後、各分科会の座長による分科会報告があり、それぞれの分科会での学びを共有しました。
記念講演は「勝てる事業づくりで地方から全国へ!~同友会の学びを活かした経営実践~」をテーマに、宮崎同友会会員で日本情報クリエイト(株)代表取締役会長の米津健一氏が登壇しました。同社は、社員と2人で創業してから30年で社員数は314名、全国に30拠点を展開し、不動産管理ソフト・システム業界でトップシェアの企業へと発展。同友会での学びを忠実に実践してきた結果だと語る米津氏の力強い報告は参加者が同友会で学ぶことへの確信を得るものとなりました。
続くバトンリレーでは宮崎同友会から次回開催の香川同友会にバトンが引き継がれ、今年度より中同協青年部連絡会代表となった手塚良太氏が「地域をつくっていけるのは同友会。私たちが学んで実践し、空白地域に同友会の仲間を増やして日本の未来をつくっていきましょう」と呼びかけました。
最後に中山英敬・中同協幹事長が「私たちにとって一番大事なことは企業づくりです。社会課題や地域課題を自社の経営課題として経営指針に位置づけ実践すること。また、中小企業は平和でこそ繁栄します。労使見解を基にした真の人間尊重経営をめざし、豊かな世界のためにも、同友会活動を通じて平和の主体者としてその大切さをつないでいきましょう」とまとめを行い、小西啓介・香川同友会代表理事の閉会のあいさつで2日間の青全交が終了しました。
「中小企業家しんぶん」 2024年 10月 5日号より