未来を担う若者が地域で活躍できるために 長野県企業を知る会(東信)・連携情報交換会(長野)

 10月29日、長野県企業を知る会(東信)・連携情報交換会が佐久平総合技術高等学校にて開催され、東信地域の高校の教諭らと会員企業、計38名が参加しました。

 まず学校側から小諸商業高校の大槻高範氏が、令和8年の開校を控え、地域と連携した学びの実現に向けて準備が進められている「小諸義塾高等学校(新校)」について報告。地域を含めたさまざまなフィールドでの探求型学習から地域社会を理解し、自分軸の確立とともに地域課題にアプローチし、地域と常時連携し合える体制づくりとグローカルで本物に触れる学びが期待されるということです。

 企業側からは「若者を社会人にする責任」をテーマに(株)牛越製作所の牛越弘彰代表取締役(長野同友会代表理事)が報告。これまでは人手が足りないから採用するという考え方でしたが、自社の継続的成長はできないことに気がつき、採用活動をスタート。新卒採用が社内にもたらす効果は、社内の活気、周囲からの期待、先輩社員の自覚の芽生えなど多岐にわたり、採用とは究極の営業だと牛越氏は話します。企業には社員を社会で通用する人材へと育て上げる責任があります。若手社員の学び合う場、同年代でのつながりを大事に地域の雇用を守り地域にどのような貢献ができるのか、中小企業は採用と共育を続ける必要があることを再認識する機会となりました。

 グループ討論では「どのように学校と企業が連携し、若者を育てる地域づくりを進めていくか」意見交換をしました。学校との円滑な連携のためにも、今後も継続して開催していきます。

「中小企業家しんぶん」 2024年 12月 5日号より