地域や若者との交流を広げる 第4回おしごとマルシェを開催(島根)

 島根同友会では、第4回しまねおしごとマルシェを12月7日に開催しました。

 島根同友会会員企業を中心に地域の中小企業から出展を募り、会場内に自社PRブースを設置。来場者(大学生、高校生、小中学生、保護者、社員、社員の家族、教職員、行政関係者など)に向けて積極的なPR活動を行いました。

 現在、島根県は少子高齢化が進み、人口減少が加速しています。若者は進学や就職で県外へ流出し、Uターンする人の数も限られています。県外から島根県に進学した学生の県内就職率も低い状況です。このままでは、人口減少によって存続が難しい集落や自治体が現れることは避けられません。

 では、私たち経営者は今何をすべきでしょうか。「企業規模が小さいから」「新卒採用は関係ないから」と傍観するのではなく、地域に根ざした強い企業づくりが必要です。そのためには、人材の確保と育成が不可欠であり、若者に選ばれる企業となることが重要です。

 今回のマルシェは、単なる企業PRの場ではなく、「企業づくり」「地域づくり」「同友会づくり」へとつながる重要な運動です。今後も、地域に若者を呼び込み、とどまってもらえる活動として継続していきたいと考えています。

 今回のマルシェは53社が出展し、来場者は約400名。そのうち学生は約60名と、会場は大変にぎわいました。

 また、今回の実行委員会には島根大学の学生7名、島根県立大学の学生3名が参加し、「企業履歴書企画」や「プレゼント企画」などマルシェを盛り上げるさまざまなアイデアを提案してくれました。さらに、集客のために各大学でのチラシ配布活動にも積極的に取り組んでくれました。

 一方で、学生実行委員によるチラシ配布などを行っても十分な学生集客にはつながらなかった点など、課題も残りました。今後は、さらに学生との関わりを深め、より多くの学生に参加してもらえるイベントづくりに取り組んでいきたいと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2025年 4月 15日号より