「労使見解」の実践とさらなる飛躍を誓い合う 
今治支部設立20周年記念例会(愛媛)

 9月16日、愛媛同友会今治支部の設立20周年記念例会をアシックス里山スタジアム(新会員であるFC今治のホーム)で開催し、支部内外から60名が参加しました。

 例会では山城真一氏((株)サンフォート代表取締役/中同協副会長/徳島同友会会長)が、『労使見解』をテーマに、「経営者の覚悟」、すなわち「会社を絶対につぶさない」「誰1人として解雇しない」という信念を出発点に、社員と共に困難を乗り越えてきた経験と社員が成長し主役となることで会社も発展していく姿を、具体的な事例を基に報告しました。その中で、社員が大切にしている家族の存在に気づき、経営理念を「家族を最優先するもの」へと深化させたことは、多くの参加者の心に響いたようです。「学ぶだけではなく、実践と体験を通じて初めて自分のものとなる。『労使見解』を使い倒しましょう」という言葉に、同友会の神髄が凝縮されていました。当日は新会員も多く参加しており、その場で経営指針成文化セミナーの受講を決意する姿もみられました。

 懇親会では歴代支部長のあいさつに加え、20年の歩みを振り返るスライドを上映し、支部設立の想(おも)いと成長、各時代の熱意を共有。笑いを交えて懐かしむとともに、改めて絆を深めることができました。

 今治支部設立20年、愛媛同友会創立40年、そして『労使見解』発表50年という節目の年。共に歩んできた歴史を確かめ合い、支部指針書を手にさらなる飛躍を誓い合う1日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 10月 15日号より