中小企業の日魅力発信フォーラムを開催(和歌山)

和歌山同友会では7月17日、中小企業の日魅力発信フォーラムをオンラインで開催し、会員と行政および商工団体関係者計32名が参加しました。講師に奈良女子大学名誉教授の中山徹氏を迎え、「人口減少時代、市町村と共に考える企業経営」と題し、加速する少子高齢化と人手不足の構造的課題について講演がありました。

中山氏からは、2025年の合計特殊出生率が過去最低の1・14まで低下した点に触れ、生産年齢人口の急減が地域経済の根幹を揺るがしていると指摘。実質賃金の向上や正規雇用の拡大、長時間労働の是正など「雇用の質の改善」こそが少子化克服と人手不足解消につながることを強調しました。また女性や高齢者、外国人、引きこもり経験者など多様な人材を受け入れ、彼らが活躍できる職場環境を整備する必要性について語りました。

続くグループ討論では、地域に即した循環型経済の構築と中小企業振興基本条例の活用について議論され、単なる企業誘致やインバウンド依存から脱却し、地元の医療・福祉や中小企業の振興を軸とした経済循環を行政と共につくり出す重要性が確認されました。

参加者からは、「地域・行政への関心を深め、魅力ある企業づくりに取り組んでいきたい」「少子化対策をしていくには、同友会と行政がタッグを組んでいかなければならないと思った」などの感想が寄せられ、行政との対話を深め、地域課題の解決と自社の経営体質強化を両立する実践への決意を新たにしました。

「中小企業家しんぶん」 2026年 8月 15日号より