各同友会の代表理事による連載「代表理事に聞く」。今回は大脇耕司氏((株)ソアーシステム代表取締役、東京同友会)の実践です。
私が(株)ソアーシステムに新卒入社したのは1991年です。技術者としてソフトウエア開発の現場で経験を重ね、2010年に大学の先輩であった前経営者から事業を承継し、代表取締役に就任しました。
技術者としての経験はありましたが、経営はまさに初心者でした。さらにリーマンショック後の厳しい環境下でのスタートとなり、経営者としての孤独や責任の重さを痛感しました。
共同求人で企業変革
そんなときに出合ったのが中小企業家同友会です。最初は交流の場として参加していましたが、共同求人活動に関わったことで大きく意識が変わりました。
同友会には「よい会社をつくろう」「よい経営者になろう」「よい経営環境をつくろう」という理念があり、求人活動も単なる採用ではなく、「学生や顧客から選ばれる会社になるための企業変革活動」であることを学びました。
当社でも、採用活動を通じ、経営理念の見直しや人材育成、職場環境の整備、社内コミュニケーションの改善を進めてきました。
その結果、社員数が減少していた時期を乗り越え、現在は50名を超える組織へと成長することができました。会社が今日まで存続し成長できたのは、同友会での学びと実践のおかげだと感じています。
当社は創業以来、ソフトウエアの受託開発を主業としてきました。組み込み分野では事務機器や医療機器、通信機器、社会インフラ設備などの制御システムを開発、IT分野では医療、 ECサイト関連、e-ラーニング関連などの業務システム開発やサーバ構築、運用保守を行っています。また、自社製品の企画・開発にも取り組んでいます。
特徴は、技術者派遣ではなく「一括請負開発」を中心としていることです。お客さまの課題に対し、調査・提案から設計、開発、保守までを社内チームで一貫して担当し、責任を持って成果を提供しています。
私たちは単なる外注先ではなく、「ともに考え、ともにつくる開発パートナー」でありたいと考えています。
働きがいを感じられる企業を増やす
現在、東京同友会の代表理事として、会員1人1人が「入会してよかった」と実感できる会づくりをめざしています。
そして、会員企業だけでなく、そこで働く社員の皆さんが働きがいを感じられる企業を増やしていきたいと思います。
企業が成長し、社員が成長し、地域社会が元気になる。そんな好循環を生み出すことが、同友会の使命であり、私の役割だと考えています。
会社概要
設立:1981年
資本金:1,200万円
社員数:52名
事業内容:組み込みソフトウエア開発、WEBシステム開発、技術者支援、自社製品販売
URL:https://www.soarsystem.co.jp/
「中小企業家しんぶん」 2026年 9月 15日号より










