―三島市の特徴をお聞かせください。
鈴木 富士山の裾野に位置し、伊豆の玄関口、水と緑と文化の街というところでしょうか。富士山の伏流水が市内のいたる所から湧き出ています。昔は三島大社の門前町、東海道の宿場町として栄え、最近は東京の通勤圏となり、東京から移り住む人も増えています。
―ご入会のきっかけは。
鈴木 入会は1999年です。会社を立ち上げてまだまもない時期で、他の経営者から学びたいと考えていました。入会後初めて参加した行事が東京で行われた全国総会でしたが、大変衝撃的でした。分科会のグループ討論で、会員の皆さんが実によく語ることに本当に驚きました。同時に、総会だからみんな行くものと思っていたら、三島支部からは私だけだったことも驚きでした。
―同友会で学ばれたことは。
鈴木 いちばん勉強になったのは経営理念についてです。
今は活動を休止していますが、経営理念を中心に学ぶ理念委員会というのがありました。そこで「君のところはこのままだと2年はもたない。それは本物の理念がないからだ。理念と言うのは腹の底から自分のことばとして出てこなければ本物ではない」と言われました。辛らつですが、ありがたかったですね。
理念がないと、経営環境が厳しいときほど、目先のことに追われブレてしまいます。
―支部活動の特徴と今後の課題を。
鈴木 例会は「わが経営を語る」というテーマで温かい雰囲気で行っています。また、学ぶ意欲の高い若手経営者の要望にこたえるため、青年部の活動に力を入れています。特に後継者は哲学の面で迷っていることが多いので、そういう点で役に立つような勉強会となるよう努力しています。
具体的には、静岡産業大学の若手の先生方の協力を得ながら、塾のような形で運営しています。先生方にとっても生きた経営体験が聞けるので、貴重な学びの場になっているようです。今後は理念委員会をぜひ復活させたいと考えています。
▼三島支部の概要
支部設立 1989年
会員数 46名
役員数 15名
対象地域 三島市、函南町（人口15万人、企業数2000社）
「中小企業家しんぶん」2003年 4月15日号より
