真剣に勉強せんと明日がない 東神戸支部(兵庫) 東神戸支部長 島田 行彦氏((株)イーアンドイー社長)

―はじめに東神戸支部の地域の特徴を。

島田 神戸市の灘区と東灘区をカバーしています。臨海部は阪神工業地帯の一部となっており、埋立地の六甲アイランドにも物流の基地、工場などがあります。古くから日本酒の生産地としても知られています。また、昔から住んでいる人が多い住宅地でもあります。私の家も明治以前からこの土地で生活しています。

―同友会で学ばれたことは。

島田 青年会議所を卒業する前年、知り合いの経営者から勧められて入会しました。異業種の経営者との交流は必要だ、との軽い気持ちで、当初はたまに例会に出る程度でした。

 転機は2泊3日の経営指針セミナーに出たことです。それまで一生懸命経営していたつもりでしたが、実は場当たり的な経営に終始していたのだということに気がつきました。一から経営の勉強をし直すために真剣に同友会活動をやってみようと思い、委員会活動等に積極的に出るようになりました。

―会員数がこの4年で119名から203名と急速に伸びていますが。

島田 前支部長時代に支部活性化委員会で支部の経営指針書を作りました。同友会を会社に見立て、疑似体験して学んだことを各自が会社に持ち帰ろうということが確認されました。皆が進んで役員を引き受けるようになり、指針に基づいてシンプルで明確な計画を提案するようになりました。

 例会にも「学ぶ場」としての筋が通るようになり、1年間のテーマを決めて取り組むようになりました。8つのブロックのミニ例会は、会員の体験報告、支部例会は経営指針、社員教育など焦点をしぼって行い、100名前後が参加します。

 会員増強は「オール兵庫」(兵庫同友会の研究集会)に焦点を合わせてゲストを呼ぶようにしているほか、ブロックごとに競いあって増強に取り組んでいます。

 「経営者として今、真剣に勉強せんと明日がないよ」との呼びかけで入会してくる皆さんは課題意識が明確なので、支部を活性化する要素になっています。

―今後の課題を。

島田 ブロックを活性化するために今年度からブロック長会を隔月開催します。昨年スタートした第2創業推進委員会の活動を強化し、経営指針づくりの推進に力を入れていきたいと考えています。

▼東神戸支部の概要
支部設立 1992年
会員数 203名
役員数 49名
対象地域 灘区、東灘区(人口31万人、企業数3200社)

「中小企業家しんぶん」2003年 5月15日号より