会参加のきっかけづくり 北勢支部(三重) 北勢支部長 佐野 明郎氏((株)佐野鉄工社長)

―地域の特徴を。

佐野 三重県の北部で、伊勢湾と鈴鹿山脈にはさまれた地域です。四日市市は石油化学コンビナートで知られていますが、この間は衰退傾向にあり、関連産業への影響も大きいものがあります。市の中心部はやはり空洞化が進んでいます。鈴鹿市は本田技研工業、鈴鹿サーキットで有名な自動車のまちです。

―入会のきっかけは。

佐野 まだ先代社長の時代でしたが、仕入れ先でもあった中学の後輩の紹介で1990年に入会しました。はじめ何回か例会に出た後、5~6年は出席しませんでした。当時わが社は社長も含め総勢4人で仕事をしており、例会に出ても周りの会員があまりにも立派に見えて「私にはとてもできない」と感じたのです。

―出席するようになったのはどんな理由から。

佐野 業績が上向いてきた時に人を採用しようとしたのですが、休日を始めとして規定らしきものが何もなく、ハローワークに提出する書類が書けなかったのです。当時の副支部長から言われていたこともあり、企業としての体裁を整えるために勉強しようと、初めて主体的に出席しました。先代社長が亡くなってからは、同友会以外に頼るところはなく、本格的に出るようになりました。

―支部活動について

佐野 幹事を2年、副支部長を2年務め、昨年支部長になりました。私自身が出席するようになるまで時間がかかったので、出てきていない会員の皆さんに出るきっかけを作ることができればと考えてきました。

 北勢支部では、支部例会とグループ会をそれぞれ月1回開いています。1グループが少人数だと出席率が悪い時はグループ会にならないので、昨年から6グループを4グループに変更して多くの会員が集まって自社の紹介などをする、1幹事が月1回のグループ会を企画から動員まですべて担当することとしました。

―今後の抱負を。

佐野 会員が相談しにくい内容や実名では聞きにくい内容をハンドルネームで相談できるような支部のホームページ「開決○みえ」を開設して、退会防止に役立てたいと、とりあえず幹事だけに試験的にオープンします。外に向けてもっと上手に発信して、会員増強にはずみをつけたいと考えています。

▼北勢支部の概要
会員数 200名
役員数 50名
対象地域 四日市市、鈴鹿市、亀山市、三重郡4町(人口58万4000人、企業数6200社)

「中小企業家しんぶん」2003年 7月15日号より