【東京】同友会を大いに利用しよう

同友会を大いに利用しよう

東京同友会青年経営者フォーラム 会長 柳 孝

 「おいしいとこ取りだけして、最後部にくっついて行こう」、そう思って興味はあるものの目立たぬように参加したのが今から6年前の青年経営者フォーラム(=YBF)の準備会でした。東京24支部から「将来の日本をリードしよう」といわんばかりの血気盛んな40名弱の若き経営者がYBF立ち上げのため、連夜熱く語り合っていました。

 しかし、メンバーの方向性や目的意識の温度差があったことと、各支部に青年部が立ち上がりはじめたことで、毎月例会を開催していたが、幹事の数は縮小傾向に陥っていました。そんな中、会長交代ということで私に白羽の矢が立ちました。もう「目立たないように」という気持ちではいられなくなりました。

 まず理事会に出席し、「同友会活動が自社の経営に生かせなければ意味がない」「同友会理念がわが社の経営理念にもそのまま生かされています」という後藤せき子代表理事((株)文化堂会長)の話に目から鱗が落ちました。同友会はボランティア活動ではない、のめりこんで自社の経営に生かしていこう、そして期待されたら期待にこたえていこうと決意を新たにしました。

 今年度は「地域を越えた同世代の人脈作り」をスローガンに、YBF世代である30歳代の経営者から経営体験をじっくり聞き、その人に会うだけで内面からやる気が沸きこるような例会を目指しています。さらに新しい異業種交流(マッチングの場づくり)企画について秋ごろの開催を目指して論議を重ねています。

 当社は42年前より東京・北千住の地で貸し衣裳店を営んでおります。私自身、YBF会長になってから「2代目社長」という意識から、「新事業創業・創造社長」という意識で経営に取り組むようになりました。YBFで知り合い、学びあった仲間が当社のブレーンになってくれ、当社の貸衣裳というビジネスから派生した新しいビジネスモデルが生まれつつあります。

 自分のためにYBFに参加し、そして自社の経営のために、同友会を大いに利用しようと思う方に、ぜひ一緒に活動に取り組んでほしいと願います。

(株)やなぎ衣裳店社長

東京同友会青年経営者フォーラム(略称・YBF)
設立 1997年7月
会員数 272名(全対象会員数)
対象 40歳以下の東京同友会会員

「中小企業家しんぶん」 2003年 7月 5日号より