「新しい仲間が増えるといいね」と活性化 鎌ヶ谷・白井支部(千葉) 鎌ヶ谷・白井支部長 野水俊夫氏(野水鋼業(株)社長)

―鎌ヶ谷・白井地域の特徴は。

野水 この10数年で急激に人口が増えた住宅地域です。東京のベッドタウン的色合いも強いですね。目立った産業はありませんが、農業従事者は多く、台地で田んぼが作れなかったので、古くからの梨の産地です。

―同友会入会のきっかけは。

野水 入会は8年前、ジョギング仲間の同友会会員から誘われ、あまり深い考えはなしに入りました。当時まだオヤジが社長でしたが、企業らしい企業にしたいという私の気持ちとは裏腹に、「社長の勝手が通るくらいの会社がいい」と言ってはばからないオヤジでした。ずいぶんぶつかりました。私が経営指針を作っても、「なぜ社員に会社のことを公表するのか」と言うほどでしたので、最終的には退任してもらいました。そうしたことを1人で悩んでいたので、同友会の仲間は心強かったです。

―同友会で学ばれたことは。

野水 方針を持って組織として動くようになったことと、「共に育つ」ということです。

 社員を育てるべきか替えるべきか、いつも悩んでいましたが、同友会の会員から「野水さんは社員とどういうかかわり方をしていますか。私は年に2回は全社員と面談しています」と言われ、私も実践するようにしました。それまで「変わらない人間はいるものだ。言ってもしょうがない」という思いが強かったのですが、仕事に身が入っていない社員にじっくり話を聞いてみると、子どものことで悩みをかかえていることなどがわかりました。

―支部活動についてお聞かせください。

野水 1994年に「ネットワークの力でたくましい会社づくり、人づくり、街づくり」をスローガンに52名でスタートしましたが、その後減少し、40名の壁を越えられずに停滞していました。

 役員会が「新しい仲間が入ると雰囲気が変わっていいよね」というムードに変わり、現在49社まで伸びてきました。役員会で企業の問題について話し合えるようになったことが活性化につながりました。

 支部例会は会員の経営体験報告を基本にしていますが、松戸支部、東葛支部とつくっている北西ブロックで新会員オリエンテーションや大規模例会を行っています。

―今後の抱負を。

野水 まずは60名の支部をめざします。今年2月初めて全国研究集会に出て、その熱気に感動しました。来年千葉で全国総会が開かれますので、岡山での総会、新潟での全研にぜひ参加したいと思っています。

▼鎌ヶ谷・白井支部の概要
設立 1994年
会員数 49名
役員数 16名
対象地域 鎌ヶ谷市、白井市(人口15万3000人、企業数1340社)

「中小企業家しんぶん」 2004年 4月 15日号より