指針づくりに力入れ埼玉一の地区会へ 東部地区会(埼玉) 東部地区会長 濵盛 渉氏((株)濵盛商事社長)

―地域の特徴をお聞かせください。

濵盛 文字通り埼玉県の南東部に位置します。東武伊勢崎線と日光街道が南北に走り、東武野田線とJR武蔵野線が東西に走っています。

 昭和30年(1955年)代から人口が急増した地域で、東京のベッドタウン的要素が強くなりました。もっとも今でも農業は結構行われており、米のほか小松菜、イチゴ、梨などが生産されています。特産品も多く、人形、桐箪笥(たんす)、せんべい、白玉粉などがあります。

―入会のきっかけと同友会で学ばれたことは。

濵盛 入会は18年前ですが、社長とは名ばかりで現場にも入っていたので、4~5年はほとんど出席できませんでした。

 いちばん勉強になったのは経営指針づくりですね。同友会会員各社の経営理念をまねて言葉を盗んで、つくりました。しかし2年たって、自分でもよく理解していないことに気づき、借り物ではなく自分の言葉で作り直しました。このあたりから同友会も楽しくなってきました。

―支部活動の特徴を。

濵盛 幹事会が終わった後の「経営夜話」が好評です。わずか40~50分ですが、貴重な経営体験の報告の時間です。幹事会が終わるころを見計らって、一般会員の方もかけつけます。いい内容だと支部例会でも報告してもらいます。

 6時半から9時までの幹事会で、なぜそういう時間が取れるかと言うと、事前に正副会長、委員長などによるスタッフ会議で、議題をもんでおくからです。

 このメンバーは例会が近くなると分担して、電話で参加の呼びかけを行います。電話すると会員の反応がとてもよくわかります。大変明るい雰囲気の地区会で、イベントなどの最後には、肩を組み、手をつないで沖縄の「黄金の花」という歌をみんなで歌います。地区会長経験者9人が、今も第一線で頑張っていただいていることも支えになっています。

―地区会長としての抱負を。

濵盛 埼玉一の地区会にすることです。2期目の会長を受ける時、「150名にする気があるなら受ける」といった手前、なんとしても達成したいですね。今年はわが地区会が埼玉同友会の研究集会の開催担当ですので、500名で成功させ、下半期は経営指針づくりの活動に力を入れたいと考えています。

▼東部地区会の概要
設立 1983年
会員数 124名
役員数 42名
対象地域 越谷など7市2町(人口117万6188人、企業数1万2998社)

「中小企業家しんぶん」 2004年 7月 15日号より