学べる場の提供にもっとも心砕く 高松第一支部(香川) 高松第一支部長 鵜川 秀樹氏((株)ブレインズ社長)

―高松の特徴は。

鵜川 支店経済のまちと言われ四国を統括する支店や事務所が集中しています。「四国の玄関」と呼ばれ、高松に住む人はそれなりのプライドも持っていました。しかし最近は、支店が減少し始め、空き室が、目立ってきています。市内には讃岐うどんを食べさせる店が200軒以上あり“うどんツアー”も人気のようです。屋島、栗林公園などの従来からの観光地が今ひとつのようですが。

―入会のきっかけとこれまで学ばれたことは。

鵜川 「勉強する会があるから」と誘われて、まだトップではなく幹部だったんですが入会しました。社長には「入る必要ない」と言われましたが、個人で入りました。

 1997年社長に就任しましたが、経営指針について同友会で勉強していたことが役立ちました。特に、何のために会社は存在するか、という問いかけを同友会で何度となく受けていたことがよかったです。亡くなられた福岡同友会の矢頭さんからは「生きざまなくして、理念なし」ということを教わりました。

 最初、他人の哲学をまねて作りましたが、自分の腹に落ちないし、社員に質問されても答えられませんでした。結局ものまねはやめて、自分の身の丈にあった経営指針をつくりました。社員を巻き込んでつくり、社内に浸透させるという点では、これからというところです。

―支部活動の特徴は。

鵜川 学べる場の提供ということにもっとも心を砕いています。例会時に参加者がつけるネームプレートは、新会員の台紙の色は変えて、他の会員が温かく接するようにしています。

 今年の重点方針は、第1に、担当グループ全員で作り上げる全員参加型例会、第2に、企業訪問などを行う「こだわり人訪問団」活動、第3に、IT広報委員会活動、経営指針作りです。もちろん仲間作り(会員増強)にも力を入れます。

―今後の課題は。

鵜川 かなり勉強されて、企業経営も2歩3歩先を行っている会員のニーズにこたえた活動にも力を入れなければと考えています。

▼高松第一支部の概要
設立 1981年
会員数 157名
役員数 47名
対象地域 高松市

「中小企業家しんぶん」 2004年 10月 15日号より