仲間を増やして地域を元気に【北海道・釧路】

全国総会までに430社会員へ

 7月13~14日、石川で開かれる中同協第38回定時総会の第2分科会で報告される北海道同友会釧路支部の実践を紹介します。

同友会の仲間を増やして地域を元気に

 北海道同友会釧路支部(横地敏光支部長)は、中同協第38回定時総会までに、今年度目標の430社会員を達成しようと張り切っています。

 かつて水揚げ日本一を誇った釧路ですが、炭鉱の閉山や公共事業の減少などで景気は上向かず、有効求人倍率も北海道内最低の状況です。

 「同友会の仲間を増やして地域を元気にしよう」と、昨年から域内法人4600社の10パーセントにあたる460社を短期目標に据えて、会員拡大を進めています。

 昨年度は1年間に67社の会員を迎え、念願の400社会員を達成しました。広い釧路支部の郡部には3つの地区会がありますが、地区会を設立して3年目の人口1万1000人の厚岸地区会では、180社の法人のうち44社が会員となり、地区内の組織率は24パーセントになりました。

 「これで支部の組織率10パーセントも射程範囲に入ってきた」と幹事会では士気が高まってきました。

 そんなある日、中同協から全国総会で、支部の会員増強運動の組織戦略についての報告して欲しいと依頼がありました。

年度内目標7月13日達成へ向けて

 幹事会では横地支部長を派遣することを決定すると同時に、「支部長の報告を支援するために、7月13日までに2006年度目標の430社会員も達成しよう」と決議しました。

 そこで5月中旬から始まったのが「DAY7・13」運動です。「D(同友会)A(集めよ)Y(良い経営者)、7月13日までに!」というプロジェクト名をつけて、2カ月間で30社の拡大を計画しました。

 組織委員が手分けして60名の会員拡大メンバーに委嘱状を持って依頼にまわりました。

 藤平組織委員長は次のように語っています。

 「会員拡大メンバーは、役員だけではなく新会員の皆さんにもお願いしました。量を高めなければ会の質は向上しません。新会員の皆さんの知恵と経験が会に活力をもたらします。10パーセントを達成したときには釧路の同友会運動が新たな段階に上ることになります。会勢が高まると地域経済はどのように変わるのでしょうか。同友会はどのような役割を地域で果たさなければならないのでしょうか。とても楽しみです。全国総会の支部長の報告に期待してください」

 釧路支部の6月6日現在の会員数は412社です。釧路支部会員の動きに注目が集まっています。

【釧路支部プロフィール】
会員数 412社(全道4900社)
設立 1975年6月
範囲 釧路管内1市7町
人口 27万人
法人 4600社
地区会 厚岸(44社)・白糠(21社)・摩周(19社)
URL http://portal.doyu-kai.net

「中小企業家しんぶん」 2006年 6月 15日号から