会員増強で自社の存立基盤を強化しよう【中同協】

 あけましておめでとうございます。2010年の年度末まであと4年余となりました。2010年全国5万名会員達成に向けて、今年も引き続き本欄を掲載していきます。今後は、それぞれの同友会でどのように会員を増やしているかなど、会員増強の具体的な体験を紹介する予定です。今回は、会員企業と会員にとっての仲間を増やすことの意義についてまとめてみました。まずは、今年度の会員増強目標の達成のためにご活用ください。(編集部)

1、“取引先と共に育つ” 貴社の安定につながります

 仕入先・納入先など取引先の経営者が入会し、同友会で学び成長することは、あなたの企業の安定につながります。お互いの業務を見る目が、従来よりも厳しくなり、切磋琢磨しあって仕事の質を上げていくことができます。

 また、発注元の企業が発展し、仕事量が増えることは、自社への発注増に直結します。共に学び、共に繁栄することを訴えて入会を勧めましょう。

2、新しい市場、新しい 仕事を創り出す力に

 全国では多くの地域が疲弊しています。個別の企業努力の大切さはいうまでもありませんが、自社だけの努力には限界があります。複数の企業の協力、ネットワークで新しい仕事を創(つく)り出す必要があります。

 ある県の畳製造業の方は、和室の減少に伴って市場が小さくなっている現状を打開するために、建設業やお客様とも一体となって和室や畳の良さを広げていきたいと入会しています。

3、あなたの力を試すチャンス

 同友会への入会を勧めることは、自分自身の成長度合いをはかることになります。同友会についての説明と同時に、学んだことによる企業革新と自己革新の中身を謙虚に伝えましょう。理解と納得を得て入会していただくことができれば、入会を勧めたことへの感謝のことばが返ってきます。

4、会員増強は連帯の輪を広げます

 1人で悩んでいる経営者に仲間の存在を知らせ、共に学ぶ連帯の輪を広げましょう。中小企業1社1社、経営者一人ひとりが孤立するのではなく、共通した課題については、共に考え行動します。

 また、同友会の社員研修を通して社員同士の連帯の輪も広がり、所属する企業は違っても、共に地域をつくる仲間だという自覚が高まります。

 経営指針の作成、実践に取り組む企業が増えることで、地域を活性化する力となり、中小企業への信頼感が広がります。「中小企業における労使関係の見解」(労使見解)を学び、労使の信頼関係を築くことで、社員をパートナーとして育ち合うことができる教育力のある企業が増えます。

中同協事務局長 蓮見 成男

「中小企業家しんぶん」 2007年 1月 5日号から