毎週火曜日は会員増強の日【岡山】

自社の経験を地域に伝え広げよう

前岡山同友会会員増強本部長 笠原 昭広氏

 4年連続して会員数を純増させ、今年4月に600名会勢を回復した岡山同友会。2010年に向けた中期ビジョンに基づく会員増強の取り組みについて、前岡山同友会会員増強本部長で岡山支部長の笠原昭広氏((株)笠原組社長)にききました。

―岡山同友会はこの4年間連続して純増ですが。

笠原 中同協が5万名目標を掲げているのを受けて、一昨年2010年に向けた中期ビジョンを策定し、1200名会員をめざすことを決めました。同時に会員増強本部を設置し、私は本部長になりました。現在は毎月、会員増強推進会議を開いています。

 まず基本的な“手”をきちんと打つことが、ささやかですが前進につながっているのでは。

―具体的な増強戦術は。

笠原 全役員が4人ずつの会員増強グループに分かれていて、そのグループごとに会員増強に取り組みます。はじめは7人ずつでしたが、少ない人数の方が連携もはかりやすいということで、4人になりました。現在18グループあり、グループごとに自主的に集まって会合を開いたり、入会対象者を訪問したりしています。理事会には全グループの成果が明らかにされます。

―岡山支部は毎週会員増強で動く日をつくっているとか。

笠原 ええ。“プロジェクトDOYU”といいまして、毎週火曜日を会員増強の日としています。同友会の事務所に朝10時に集合して作戦会議を行い、出発式をして増強に向かいます。これまで例会に来ていただいた方を中心に訪問します。

 1回に参加する方は4~5人で、事務局も含め、3人で1チームをつくって回ります。だれも来なかった日もあり、何度かもうやめようかとも思いましたが、4年間続いてきました。年間の新会員のうち3分の1くらいの方が、この訪問の中で入会しています。

―増強推進会議ではどんな議論を。

笠原 今年3月の会議で次のようなことを確認、推進していくことにしました。

 例会で、中同協発行『同友会運動発展のために』の中の「会員増強の意義」を読み合わせする、例会案内を送ってほしい入会対象者を紹介するための「紹介カード」の普及をはかる、金融機関から紹介してもらう、入会対象者の名簿を多くの会員に提出してもらうようにはたらきかけてもらう、会員増強ニュースの発行、入会申込書を常に3部持ち歩く、他団体(岡山県産業振興財団、岡山県インキュベーションセンター)などでも同友会のPRをしてもらう、ことです。

―今後の抱負を。

笠原 安定的な利益、自主的に動く社員の育成など、中小企業の課題は同じです。同友会の会員が、まだ入会していない経営者に、自社の経験を伝え、経営革新のヒントを分けてあげることが会員増強の意義です。「同友会に入って会社が発展したと聞いたので、入会したい」という人も増えてきました。「自社を発展させて地域づくりに貢献したい」と考える中小企業経営者をもっともっと多くしたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2007年 7月 5日号から